バンクシー6日連続で新作 伸びするネコ、ロンドン

AI要約

バンクシーが新作のネコのシルエットを公表

作品の背景や意図には謎が残る

移民や難民をテーマにした作品として注目

 【ロンドン共同】正体不明の芸術家バンクシーは10日、伸びをするネコのシルエットを描いた新作を公表した。自身のインスタグラムに写真を投稿した。バンクシーは5日から動物をテーマにした新作の公開を続けており、6日連続で6作目。

 英メディアによると、新作はロンドン北西部で確認された。一部が壊れ、使われなくなった看板に描かれた。周囲にはツタのような植物が生い茂っている。作品の説明はない。

 ロンドンなど英各地で7月下旬から反移民を訴える過激なデモや暴動が相次いだことから、ファンは「作品のある場所に住む移民や難民の姿だ」などと推測している。

 6日連続の新作公開を受け、一部の英メディアは「大作を公表する前触れだ」とする有識者の分析を報じた。

 新作は1作目のヤギから、ゾウ、サル、オオカミ、ペリカンと続いた。オオカミが描かれた衛星アンテナが公表後ほどなくして何者かに持ち去られたことから、ネコが描かれた看板は撤去された。看板の持ち主はアートギャラリーに寄贈する意向という。