スケルトン、幽霊、毒... 特徴的すぎる & 覚えやすい「高山植物」11選

AI要約

高山でよく見かける11種の花を紹介。花の特徴、開花時期、生育環境などが記載されている。

「ギンリョウソウ」「サンカヨウ」「コバイケイソウ」「ゴゼンタチバナ」など、独特な姿や特徴を持つ花々に焦点を当てている。

山中で目にしたことのある花の名前や特徴が再確認できる。いつか見かけた花に名前をつけたくなる内容だ。

スケルトン、幽霊、毒... 特徴的すぎる & 覚えやすい「高山植物」11選

 高山でたくさんの花を見ても、なかなか花の名前が覚えられないという人は、多いのではなかろうか。筆者も毎年、花の名前を覚えては、翌年には忘れてしまう繰り返しだった。似たような色や形、大きさの花は区別がつきにくく覚えにくい。

 そこでこの記事では、高山で見かける色や形が特徴的な花、11種を紹介する。よく見かけて比較的覚えやすい花ばかりなので、まずはこの11種から覚えてみよう。

 「ギンリョウソウ」は葉緑体がなく、全体が白色の植物。別名「幽霊草」とも呼ばれており、その姿を見れば納得だ。

 茎の先に花が一つ咲く。花は少し細長く下向きに咲き、まるで竜のような姿から「銀竜草」と名が付けられている。

 4月から8月、山中の薄暗く湿った場所に生え、花を下からのぞき込むと目玉が一つ見える。

 一度見たら忘れられない、独特な姿をした植物だ。

 「サンカヨウ」は「スケルトンフラワー」とも呼ばれる神秘的な花。数日間、弱い雨に濡れ続け、低温高湿になると花びらが透明になる。

 高山植物の一種で、花期は5月から7月。

 ギザギザのある20~30cmほどの大きな葉が特徴的で、真ん中に直径2cmほどの白い花を3~10個ほど咲かせる。

 花が終わるとブルーベリーのような紫色の実ができる。実は食べることができ、味はほんのりと甘酸っぱい。

 「コバイケイソウ」が群生すると、幻想的でとても美しい。ただし毎年花が咲くわけではなく、3~4年周期で当たり年がある。

 美しい花だが、実は毒草。決して食べてはいけない。

 6月から8月、山地の湿原に生える。草丈は50~100cmほどで、梅に似た小さな白い花が円錐状になって咲く。花を見るより葉を見ることの方が多い。葉の形が特徴的で、広い楕円形の強そうな形をした葉は、山中でとても存在感がある。一度見たら忘れられない姿だ。

 「ゴゼンタチバナ」は、筆者が山で最もよく見かけると感じている花の一つ。高山や花で有名な山に登ったことがある人ならば、一度は目にしたことがあるのではなかろうか。

 6月から7月にかけて亜高山帯など、広範囲に分布している。

 草丈は5~20cmほど。十字に並んだ花びらのように見える白い4枚は、実は装飾花で、花は真ん中の小さな集まりだ。葉が4枚と6枚のものがあり、花がつくのは6枚の葉がある茎のみ。

 秋になると赤い実を付ける。