夏休みに子どもの「朝寝坊」を習慣化させない3つのコツ

AI要約

夏休み中に朝寝坊や夜ふかしの習慣が子どもについてしまうと、生活リズムが乱れ、学校や幼稚園に行くのが辛くなる可能性がある。

朝は体内時計のリセットが重要であり、毎日同じ時間に起きて部屋を明るくすることで乱れを防ぐことができる。

起こす際は優しく声をかけ、自分のペースで起きられるようサポートすることが大切。

夏休みに子どもの「朝寝坊」を習慣化させない3つのコツ

こんにちは。4児の母で子どもの睡眠の専門家、ゆんぱかです。

いよいよ、夏休みの季節がやってきました!

長期間のお休みに入ると、ついやってしまうのが「朝寝坊」や「夜ふかし」です。

夏休みの間だけだし、まぁいいか……と思っていると、いつの間にか乱れてしまった生活リズムがなかなか元に戻らず、苦労してしまうこともあるのです。

一度乱れた生活リズムを元に戻すためには、1ヵ月近くかかってしまうことも珍しくありません。

朝寝坊や夜ふかしが習慣になると、夏休みが終わったあとに次のようなトラブルが起こりやすくなります。

・ 朝起きられない

・ 朝ごはんが食べられない

・ 学校や幼稚園に行きたくなくなってしまう

・ 授業中に眠くなってしまう

・ 集中力が低下する

・ 授業についていけない……

子どもが辛い思いをしてしまうかもしれませんし、朝スムーズに起きてくれないのは親としても大変ですよね。

そこで今回は、「夏休みに子どもの朝寝坊を習慣化させないコツ」を3つお伝えします!

夏休みに入る前は、いつも何時にお子さんを起こしていましたか?

学校や幼稚園の時間が決まっているので、毎朝だいたい同じ時間に起きていたのではないでしょうか。

夏休みに入ってからも、できれば同じ時間に毎朝起きるようにしましょう!

これだけで、生活リズムの乱れを防ぐことに繋がります。

<なぜ「起床時間」が大切なのか>

記事のタイトルに「朝寝坊を防ぐコツ」と書いておいて、その答えが「朝きちんと起こしましょう」では、なんの解決策にもならないではないか、と突っ込まれてしまいそうですが……。これは言い換えると、朝何時に起きるのかが私たちの体にどれほど大きな影響を及ぼすのか、それをぜひ知ってほしいということになります。

私たちの体には体内時計というものがあります。

体内時計のおかげで、夜に長時間の睡眠をとって日中に活動する、ということができているのです。

ただ、この体内時計は実は24時間ぴったりではなく、約25時間と言われています。

つまり、時計を見ることなく気の向くままに過ごしていると、1日のはじまりが毎日少しずつズレてしまうのです。

朝起きる時間が遅くなると、夜眠くなる時間も遅くなります。これも、体内時計の働きによるものです。

私たちが「夜型の生活」に移行しやすいのも納得ですよね。

では、どうすればこのズレを修正できるのでしょうか。

<朝の「太陽の光」がポイント>

朝カーテンをあけると、部屋が明るくなりますよね。

この「朝浴びる光」が、私たちの体内時計のズレを修正してくれる重要なきっかけになります。

光を浴びると、体内時計がリセットされます。約25時間が経過していなくても、光を浴びたところから1日のリズムがスタートされるのです。

つまり、毎日決まった時間に起きて部屋を明るくするだけで、生活リズムがぐんと整いやすくなるということです。

注意点は、部屋をしっかり明るくすることです。いくら毎日同じ時間に起きていても、カーテンをしめたまま暗い部屋で過ごしていると、体内時計がリセットされる効果は減ってしまいます。

日当たりが悪かったり窓がなかったりする場合には、部屋の電気をすべてつけて、なるべく明るくするようにしましょう。

<起こすときは、なるべく怒らない>

「早く起きなさい!」

「いつまで寝てるの!」

と、つい言いたくなってしまいますよね。しかし、寝起きの悪さは親が厳しく起こせば治るものではありません。

自分が起こされる立場になったときにどう感じるか……想像してみてください。寝起きの機嫌は、さらに悪くなる一方です。

まず、起床時間になったら、本人が目覚めていなくてもカーテンをあけて部屋を明るくしましょう。そして、やさしく声をかけてあげてください。

ゆっくり自分のペースで目覚めたい子もいるので、「うちの子は起きるのに何分くらいかかるのか」を観察しましょう。

テンション高く起こされるのが好きな子もいれば、苦手な子もいます。

あるいは、「朝起きたら○○をしよう」と本人の好きなことを決めておくのも効果的です。テレビを見る、本を読む、ぬりえをするなど、本人に決めてもらうのが良いでしょう。

朝すぐに起きると良いことがある、と感じさせるのがポイントです。