日本を襲うM9の「南海トラフ巨大地震」の恐怖…恐ろしい「30メートルの巨大津波」

AI要約

東日本大震災をはじめとする過去の自然災害や南海トラフ巨大地震の恐怖について警鐘を鳴らす『首都防衛』について紹介。

津波による被害や予想外の巨大津波からの逃げ場の重要性、自然災害想定の限界について考察。

過去の災害経験や専門家の憶測を超える「最悪のシナリオ」に備え、正確な情報と対策の重要性を強調。

日本を襲うM9の「南海トラフ巨大地震」の恐怖…恐ろしい「30メートルの巨大津波」

2011年3月11日、戦後最大の自然災害となる東日本大震災が発生した。あれから13年、令和6年能登半島地震をはじめ何度も震災が起きている。

もはや誰もが大地震から逃れられない時代、11刷ベストセラーの話題書『首都防衛』では、知らなかったでは絶対にすまされない「最悪の被害想定」が描かれ、また、防災に必要なデータ・対策が1冊にまとまっている。

(※本記事は宮地美陽子『首都防衛』から抜粋・編集したものです)

南海トラフ巨大地震が襲ってくるとき、何が恐ろしいのだろうか。

たとえば、津波――。

〈自然災害で最も多くの犠牲者を出しているのが津波だ。

2004年にインドネシア・スマトラ島付近で起きたMw9.3の巨大地震では大津波によってインド洋沿岸の20万人超が犠牲になり、2011年3月の東日本大震災(Mw9.0)で命を失った人の9割以上は津波による溺死や圧死などであった。

3~10分程度で最大30メートル超の巨大津波が予想される南海トラフ巨大地震では「どこへ逃げるか」が生死を分ける。〉(『首都防衛』より)

30メートルの巨大津波など、その恐怖は予想もできないかもしれない。

被害がイメージできないからと言って、軽視していると危険だ。

災害は私たちの想定を超えてくる。

そのことは、歴史が教えてくれる。

〈東日本大震災発生時の津波は、M7.4の宮城県沖地震(1978年)や、その後の津波想定などを踏まえて策定されたハザードマップの浸水想定域をはるかに超えるものだった。

2012年版の「防災白書」の記述は、巨大な自然災害への対策が難しいことを物語る。

「これまで地震・津波の想定は、当該地域で過去数百年間に経験してきた地震・津波を再現することを基本としてきたが、今回の東日本大震災級の地震・津波を想定することができなかった。(中略)防波堤や防潮堤等の構造物だけでは自然災害を防ぎきることができないことが明らかになった」。〉(『首都防衛』より)

南海トラフ巨大地震単体でも恐ろしいが、最悪の災害とはどんなものか。

話題書『首都防衛』では、首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火の「大連動」を具体的なデータ・シナリオをもとに分析している。

つづく「『まさか死んでないよな…』ある日突然、日本人を襲う大災害『最悪のシミュレーション』」では、日本でかなりの確率で起こり得る「恐怖の大連動」の全容を具体的なケース・シミュレーションで描き出している。