遊泳中の事故“約7割が20代以下”…「海」に出かけるときの注意ポイントを専門家が解説

AI要約

海のレジャーシーズンに向けて、東京海上保安部の三吉さんが海に行く前の注意点を伝える。

遊泳中の事故や釣り中の事故、サーフィンやSUPでの事故が増加していることに注意。

ライフジャケットの重要性や緊急通報番号の活用方法についても解説。

遊泳中の事故“約7割が20代以下”…「海」に出かけるときの注意ポイントを専門家が解説

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。7月13日(土)の放送では、これから“海のレジャー”を楽しむ機会が増えてくる季節ということで、東京海上保安部 航行安全課の三吉大介(みよし・だいすけ)さんに“海に行く前に知っておくべきこと”を伺いました。

最近の水の事故の特徴について、三吉さんは「主に遊泳中の事故と釣り中の事故、サーフィンやSUP(スタンドアップパドルボード)での事故が発生しております。特に遊泳中の事故に関しますと、令和5年度の事故者の約7割が“20代以下”とのデータがあり、事故の原因としては、約6割の方が“溺水”による事故となっております」と説明。

海に行く前は、ライフセーバーや監視員がいる海水浴場であるかを確認し、天気予報をチェックして、波の高い日や風の強い日は泳がないようにしましょう。

また、シュノーケリングやSUPをするときにライフジャケットを着用することも重要と言い、「ライフジャケットを着ることで、沈むことなく呼吸を確保できますし、身体も保護して体温の低下も遅らせてくれます。海上保安庁の統計では、ライフジャケットを着用することで、着用しない人に比べて生存率が2倍以上あがるといったデータもありますので、着るだけで1つの安心材料になると思います」と三吉さん。

車でいうシートベルトがライフジャケットです。ライフジャケットのベルトをしっかり結び、体に密着させましょう。事前にライフジャケットを正しく着用できるかどうかを確認しておくと安心です。

そして、海上保安庁の緊急通報番号「118番」をご存知でしょうか? 海に関連する事故や事件が起きたときにかける番号で、「通報されたら、落ち着いて“いつ・どこで・何があったか”を説明してください。また、どこで発生しているのか位置情報をキャッチするため、携帯のGPS機能をオンにして通報していただくことをお願いしております」と呼びかけます。

携帯電話・スマートフォンを防水パックに入れて、いざというときのために連絡できるようにしましょう。このほかの詳しい情報は「海の安全情報(沿岸域情報提供システム)」をチェックしてみてください。

(TOKYO FM「防災 FRONT LINE」2024年7月13日(土)放送より)