【「性感染症かも?」と思ったらまず確認するべきこと!】症状・原因・治療法を医師が解説

AI要約

デリケートゾーンのかゆみやブツブツは性感染症の可能性がある。しかし、病院へ行くことに恥ずかしさを感じる人も多い。性感染症について知識を深め、早めの検査や治療を心がけることが重要だ。

カンジダ感染は真菌が原因でおりものの変化やかゆみが起こる病気。再発しやすいため注意が必要であり、専用の抗真菌剤で治療される。

梅毒はコロナ禍で急増しており、初期症状がわかりにくいことや進行すると重大な影響を及ぼす可能性がある病気。早期発見と治療が重要である。

【「性感染症かも?」と思ったらまず確認するべきこと!】症状・原因・治療法を医師が解説

デリケートゾーンがかゆい、ブツブツができた、これって性感染症? でも病院へ行くのは恥ずかしいからネットで検索すれば、さらに不安は増すばかり……。放置をして後悔する前に、まずは病気について知ることから始めよう。

産婦人科医

埼玉医科大学勤務。講演会等で性教育の啓発を積極的に行う。著書は『マンガでわかる! 28歳からのおとめのカラダ大全』(KADOKAWA)。

今、急増中の性感染症。その正体を知れば、早期検査の重要性を実感できるはず。早く性感染症に気づくために外陰部を手鏡で見る、お風呂で触るなども習慣に。

おりものの異変で気づきやすい

カンジダという真菌(カビ)が腟や外陰部で増殖して感染を起こす病気。一度感染すると、性行為がなくても、疲れたときやストレスなどによって再発することがある。

◆症状・特徴

・白くモサモサしたおりもの、もしくは緑のおりものが出る

・強烈なかゆみに襲われる

◆原因

性行為のほか、不潔な環境などがきっかけで感染すると症状が出る。また一度感染すると、再発しやすいので要注意。

◆治療法

分泌液などで細菌培養検査をしたうえで、抗真菌剤が処方される。塗り薬と腟坐薬の2種類がある。重症な場合は飲み薬の処方も。

コロナ禍で急拡大!

感染したばかりは自覚症状がなく、発見が遅れがちな病気。約3ヵ月後からは全身に花が咲いたような発疹ができ、数年かけて血管や脳に影響を及ぼし、死に至ることもある。

◆症状・特徴

数年~数十年がかりで症状が進行

・3週~ 性器・肛門・口にしこりができる

・3ヵ月~ 全身に赤い発疹ができる

・3~10年~ 脳や血管に影響が出る

◆原因

性行為のほか、オーラルセックスなどで皮膚や粘膜からも感染。また妊婦が感染すると胎盤を介して胎児にも影響を与える。

◆治療法

血液検査をして早期に梅毒とわかれば、お尻への筋肉注射1回で治療終了。性器まわりのしこりが気になったら、早めに検査を!