脳科学研究で見えた、日系企業にありがちな「苦しくてもやるのが仕事」が間違っているワケ

AI要約

『30日で人生がうまくいきだす脳の習慣』からの抜粋。島皮質を鍛えて幸せを感じ、満足できる生活を実現する方法。

脳科学的に仕事を好きになることが成果を出す秘訣。親しみを感じる人間関係の重要性。

尊敬できる人との関係が仕事のモチベーション向上につながる。

脳科学研究で見えた、日系企業にありがちな「苦しくてもやるのが仕事」が間違っているワケ

近年、あまり研究が進んでいなかった「脳の部位」である「島皮質」。じつは、この島皮質を鍛え、脳全体をバランスよく協調的に働かせることが幸せを感じ、満足できる生活を実感できるようになるということがわかってきました。

脳科学者の岩崎一郎氏が、オックスフォード大学、北京大学、Google社……など最新研究をもとに、島皮質を鍛え、脳科学的に幸せになる方法を記した『30日で人生がうまくいきだす脳の習慣』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けします。

「やるべきことが続けられない」

「成果がなかなか出ない」

このような悩みはよく聞きます。

そもそも、好きだから続けられて、成果が出せるのでしょうか。

それとも、使命感があるからこそ続けられて、成果が出せるのでしょうか。

あるいは、自分にとっていいことがある――給料が上がる、昇進できるから、続けられて、成果が出せるようになるのでしょうか。

アメリカ・イェール大学の研究で、「好きだから続けられる」というのが、長期的に見て成果が出せるということがわかってきました。

「苦しくてもやるのが仕事だ」のように、教えられることがあるかもしれません。

しかし脳科学の研究から見ると、一番大切なのは仕事を好きになることです。

好きだから続けられる、そして、続けることで脳の成長サイクルが回って成果が出せるということです。

もしかしたら、皆さんの部下や一緒に仕事をしている仲間に、「好きで就いた仕事でない」という人も多いかもしれません。

そういうときは、まずは深い信頼がある人間関係を作ることを意識するといいでしょう。親しみを感じる人、尊敬できる人がいると、職場に行くのが楽しみになり、仕事にも愛着を感じられるようになるからです。

親しみを感じる仲間がいて、それが心の安全基地になることはとても重要です。

「この仲間と一緒にこの仕事ができることがありがたいな」となると、だんだん仕事が好きになっていきます。

親しみを感じる人、尊敬している人に、「いまやっていることはとても大切なことなんだよ。あなたはそれだけ大切なことをやっているんだよ」と言われたらさらにモチベーションが上がりますよね。