61歳一人暮らしで年収200万円です。あと1年でパートを退職しますが退職金なく老後が不安です…

AI要約

高齢者世帯の平均所得や暮らしの動向について解説。

定年後に仕事をする方法や再雇用、再就職のメリットとリスクについて紹介。

老後生活を安定させるための貯蓄や働き方について考察。

61歳一人暮らしで年収200万円です。あと1年でパートを退職しますが退職金なく老後が不安です…

定年退職の際の退職金がなく十分な貯蓄もない場合は、老後生活を不安に思う方もいるでしょう。そのようなケースでは、老後資金を賄うために定年後も働き続ける必要があります。

そこで今回は、高齢者世帯の平均所得や暮らしの動向、定年退職後に仕事をする方法を解説します。定年退職後でも働きやすい職業もご紹介しているため、参考にしてください。

厚生労働省によると、高齢者世帯の平均所得は、318万3000円となっています。全世帯では545万7000円となっているため、200万円程度低い傾向にあるようです。

また、高齢者世帯における所得金額別の割合を表1にまとめました。

表1

※厚生労働省「2022年(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」を基に筆者作成

所得金額別に見ると、150万円以上250万円未満が25.7%と最も高くなっており、50万円以上350万円未満で全体の約7割を占めているようです。

内閣府の令和3年度における高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査によると、60歳以上の方で「家計にゆとりはないが心配なく暮らしていける」と回答された方が55.3%と最も多くなっています。「まったく心配がない」と考えている方も12.4%いるため、約7割の方は老後生活を比較的安泰と考えている様子が見てとれます。

その理由の1つとしては、年金や貯蓄の存在がありそうです。総務省の令和3年度の家計調査では、65歳以上の方の平均貯蓄額は2376万円、中央値は1588万円となっています。平均値よりも中央値の方がより正確な金額に近いと考えられるため、少なくとも1000万円前後の貯蓄があることがうかがえます。

もし定年後に退職金や十分な貯蓄がない場合は、年金だけでは生活が苦しくなる可能性も考慮して、新しく働き口を探す必要があるでしょう。定年後に仕事をする方法としては、再雇用や再就職などが考えられます。

再雇用は定年後に同じ会社で雇用形態を変えて働き続けられる方法で、今までの経験やスキルをそのまま生かせる可能性があります。ただし、65歳までで完全定年となってしまったり、給料が下がったりするリスクも考慮しなければいけません。

また、再就職の場合は契約次第では65歳以上でも働けるメリットがある一方で、希望通りの就職先が見つからない、再雇用と同様に給料が下がるといった懸念点もあります。