「定年したらゆっくりしたい」と言う父と「健康や生活のためにも会社で働いてもらいたい」と言う母。娘としてどうするべき?

AI要約

定年後に継続雇用するか否か悩む方もいる中、継続雇用を検討する人の割合や理由、そして待遇について解説。

55~65歳の約6割が継続雇用を検討、定年後に継続雇用される方は87.4%。増加する継続雇用に注目。

継続雇用を選んだ理由として、職場や勤務地を変えたくない、スキルを生かしたいなどが多く挙げられている。

「定年したらゆっくりしたい」と言う父と「健康や生活のためにも会社で働いてもらいたい」と言う母。娘としてどうするべき?

定年後には、仕事を辞める方もいれば、同じ会社や別の場所で働く方もいます。「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の一部が改正され、定年年齢の引き上げや定年制の廃止などが努力義務となったため、定年後の継続雇用を行っている会社も多いでしょう。

そのような中、定年後仕事を続けるか否か迷う方もいるかもしれません。

本記事では、定年後に継続雇用で働く人の割合や働き方などから継続雇用の特徴について解説します。

株式会社リクルートのジョブズリサーチセンターが令和3年に行った調査では、55~65歳の方の約6割が継続雇用を検討していることが分かっています。

また、厚生労働省の「令和5年 高年齢者雇用状況等報告」によると、定年後に継続雇用された方の割合は87.4%でした。以上より、近年、継続雇用を希望する方、実際に雇用されている方が増加していることが伺えます。

さらに株式会社リクルートの上記調査では、定年後に継続雇用を選んだ方に対し、理由も調査しています。理由として多かったものは、以下の通りです。

●職場や勤務地を変えたくないから(52.9%)

●今まで培ったスキルやノウハウをそのまま生かせるから(44.6%)

●会社の方から継続を頼まれたから(34.5%)

慣れた環境で収入を得続けたいという気持ちや、今までの経験を生かして働きたいという気持ちから継続雇用を希望する方が多いようです。ほかにも、新しい仕事を覚えることや人間関係を1から築くことへの不安から、同じ会社で働き続けたいという回答もありました。

継続雇用の場合には、待遇がどのようになるか気になる方もいるでしょう。

株式会社マイスター60では、定年退職後に再雇用制度を使って働いている60~65歳の全国の男性500名へ、雇用形態や給与面などについて調査しています。それぞれについての調査結果は以下の通りです。

●雇用形態は「嘱託/契約社員」が64.2%「正社員/正職員」が32.2%「パート・アルバイト」が2.0%

●給与は5割以上減った方が最多

また継続雇用になる場合、体への負担を考え勤務日数や時間、仕事内容を調整する方もいるでしょう。そのような部分も含めた満足度としては、半数以上の方がある程度以上満足しているという結果でした。

しかし、給与面が定年前よりも大きく下がることに不満を感じる方が多いことも分かっています。