「アメリカやドイツよりも安く、メンテナンスが少ない」 外国人留学生が心酔した母国では作られてないもの

AI要約

スリランカから日本に留学しているアキラさん。日本の製造業に魅了され、自動車製造業に興味を持っている。

日本語の勉強に励みながら、日本車の安全性やコストパフォーマンスの高さに感銘を受けている。

将来は、日本で学んだ技術を母国の自動車産業に活かし、自動車業界を盛り上げたいという夢を抱いている。

「アメリカやドイツよりも安く、メンテナンスが少ない」 外国人留学生が心酔した母国では作られてないもの

 世界的に評価されている日本の製造業。技術力に裏打ちされた高い安全性やコストパフォーマンスの良さで、たくさんの人たちを魅了しています。スリランカからの留学生もそのひとり。大きな夢を持って日本にやって来ました。いったい、どのような将来像を描いているのでしょうか。

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 日本で語学学校に通っているというアキラさんは、スリランカから2か月前にやってきました。アキラという名はスリランカの男性によくある名前なのだそう。

「日本人の名前でもあると聞いたときは、おもしろかったですね。まるで私が日本で暮らすことを神様が予想していたみたいです」

 訪日前から半年ほど日本語を勉強していたため、話すのはだんだんと慣れてきました。しかし、日本語を読むのは、まだ難しいと感じているようです。同じ漢字でも、読み方が何種類もあるため「かなり難易度が高いですよね」と苦戦しています。

 今後はさらに2年間、語学学校で日本語を勉強に励む予定だそう。日本車が幼い頃から好きだったアキラさんは、語学習得ができたら、日本の自動車製造業やバイク製造業について勉強したいと考えています。

「日本車はアメリカやドイツの自動車よりも比較的安く、それでいてメンテナンスが少なくて済みます。コストパフォーマンスの良い車が多いので、日本車はスリランカで大人気。まだ整備がされていない道もたくさんありますが、そんな道路でも日本車は強く、壊れないことで有名です」

 スリランカでは、日本の中古車がたくさん走っているそう。塗装が日本で走っていた当時のままのものも多く、日本語が書かれた車やバスを街中でよく見かけるといいます。

 母国では、機械系工学の勉強をしていたアキラさんは「スリランカには自動車メーカーがないので、将来は、日本で身につけた自動車製造の技術を持ち帰って、母国の自動車産業を盛り上げたいと思っています」と高い志を語ります。

 大好きな日本車の技術を学び、母国での活躍を夢見るアキラさん。決して平坦な道のりではありませんが、日本での努力が実るといいですね。