「大変名誉」天台宗トップへの登竜門、「戸津説法師」に京都・青蓮院の東伏見門主を指名

AI要約

天台宗総本山延暦寺は、天台座主への登竜門である戸津説法の説法師に東伏見慈晃師を指名した。

戸津説法は最澄が法華経を説いた故事にちなむ重要な行事であり、8月に行われる。

東伏見門主は指名を受け、名誉ある任務を全うする意向を述べた。

「大変名誉」天台宗トップへの登竜門、「戸津説法師」に京都・青蓮院の東伏見門主を指名

天台宗総本山延暦寺(大津市)は4日、天台宗のトップ、天台座主への登竜門とされる「戸津(とづ)説法」の説法師に、青蓮院(京都市東山区)の第49世門主(もんす)(住職)、東伏見慈晃(じこう)師(81)=写真=を指名したと発表した。

戸津説法は宗祖・伝教大師最澄が両親の供養のために、琵琶湖岸で法華経(ほけきょう)を人々に易しく説いた故事にちなむ行事。8月21~25日、大津市下阪本の東南寺で営まれる。最澄の命日である6月4日、最澄をまつる浄土院で法要「長講会(ぢょうごうえ)」が営まれた後、天台座主が指名するのが習わしとなっている。

大樹孝啓座主から指名された東伏見門主は「(戸津説法は)伝統的な重要行事で、選ばれたのは大変名誉なことです。浅学菲才の身ですが、慎んでお受けして精一杯お勤めしたいと思います」と話した。