素足で炭火の上歩き無病息災願う 富山県射水市・金胎寺で火渡り大祭

AI要約

射水市戸破(小杉)の真言宗金胎寺で火渡り大祭が行われた。参拝者が素足で炭火の上を歩き、無病息災や災害復興を祈願した。

火を付けた護摩木を投げ込んで大きな炎が上がり、周囲が白煙に包まれた。雨の中、寺の住職らが灰の上を歩き、近隣住民も参加した。

火渡り大祭は真言密教の儀式で、健康や安全を祈願して実施されている。

素足で炭火の上歩き無病息災願う 富山県射水市・金胎寺で火渡り大祭

 射水市戸破(小杉)の真言宗金胎寺(こんたいじ)で2日、火渡り大祭「柴燈大護摩(さいとうおおごま)祈願法要」が営まれた。行者や参拝者らが素足で炭火の上を歩いて汚れを払い、無病息災や災害復興を願った。

 境内にヒバの木を組み合わせた護摩壇を設置。火を付け、願い事を記した護摩木を投げ込むと大きな炎を上げ、周囲が白煙に包まれた。

 激しい雨が降り始めた中、焼け残る護摩壇を崩し、歩きやすいようならした灰の上を寺中皇貴(おうき)副住職が進んだ。志村慧雲(けいうん)住職らが続き、近隣住民ら約100人も手を合わせながら、灰の上を次々と歩いた。

 火渡り大祭は真言密教の奥義の一つ。同寺では国民の健康や地域の安全・防災を願い、2013年から実施している。