火星で純粋な硫黄の岩石を発見–「砂漠でオアシスを見つけるようなもの」

AI要約

探査車「Curiosity」が火星で純粋な硫黄でできた岩石を発見

硫黄は特別な条件下で成形される無臭の元素である

この発見により、火星の生命存在可能性に新たな示唆

火星で純粋な硫黄の岩石を発見–「砂漠でオアシスを見つけるようなもの」

火星で水の痕跡を探している探査車(ローバー)「Curiosity」が、純粋な硫黄でできた岩石を発見した。Curiosityを運用している米ジェット推進研究所(JPL)が米国時間7月18日に発表した。

 Curiosityは2011年11月に打ち上げられ、2012年8月に火星に着陸。火星で生命が存在していた可能性を探している(火星が河川だらけの惑星だった可能性が高まっている)。今回の岩石は、同探査車が5月30日に発見したものだ。

 Curiosityはこれまでも火星で硫黄を発見しているが、マグネシウムやカルシウムなど他の鉱物と混ざった状態だった。NASAによれば、純粋な硫黄は特別な条件下で成形される無臭の元素で、この地域の多くの岩石に浸透しているようだ。

 「純粋な硫黄でできた岩石の塊を見つけるのは、砂漠でオアシスを見つけるようなものだ」とJPLでプロジェクトサイエンティストを務めるAshwin Vasavada氏は述べている。「そこにあるはずのない硫黄が見つかった理由を解明しなければならない」