「資源探査車」「太陽探査機」…韓国モデル、宇宙科学の国際イベントで披露

AI要約

韓国宇宙航空庁が国際宇宙研究委員会学術総会を開催し、約60カ国の研究者3000人が集まった。

展示会では月面探査ローバーや太陽探査機の模型が紹介された。

製薬会社の展示や韓国宇宙企業の事業紹介も行われた。

「資源探査車」「太陽探査機」…韓国モデル、宇宙科学の国際イベントで披露

【07月21日 KOREA WAVE】韓国宇宙航空庁は15日、宇宙科学分野で世界最大規模の国際イベントである国際宇宙研究委員会(COSPAR)学術総会を釜山(プサン)で開催し、約60カ国の研究者3000人余りが集まった。

付帯イベントとして開かれた展示会の片隅には、金色の小型車が走り回った。韓国地質資源研究院と韓国原子力研究院が開発した「月面探査ローバー」のデモモデルだった。

中性子検出器、ガンマ線分光器を装着したローバーは、月面着陸地周辺の資源分布を確認する役割を果たす。韓国最初の月探査機「タヌリ」が月の表面から100km離れて広い地域を観測して地図を作成したのに対し、探査ローバーは月面近くで測定して、より正確で精密な元素分布を調べる。

韓国航空宇宙産業(KAI)は、今後製作する太陽探査機の模型を展示し、ユン・ヨンビン(尹永彬)宇宙庁長に披露した。太陽と地球の重力が均衡を保つところであるラグランジュ点は、探査機の燃料を節約することができ、宇宙での長期探査に有利だ。ラグランジュ点は計5カ所あり、KAIは4番目(L4)に探査機を送って太陽活動を観測する計画だ。異常な太陽活動は、地球の磁場妨害を起こして衛星を壊し、GPSのようなインフラエラーを引き起こす。

「宇宙の中の人間」(Humans In Space)というスローガンで宇宙産業に拍車をかける製薬会社「保寧」も展示ブースを設けた。宇宙ステーションの実験室を模した保寧ブースでは、今後保寧が進む「宇宙医学」の方向が紹介された。保寧は宇宙での長期滞在に役立つ技術と、宇宙の微細重力を活用した疾患治療などを目標に投資、研究・開発を続けている。

このほか、クォンタムエアロの垂直離着陸機の模型、イノスペースのエンジン模型、ペリッジの発射映像、韓国天文研究院のタヌリ搭載体、スペースリンテックのヌリ4号副搭載衛星(宇宙医学プラットフォームキューブ衛星)など、韓国宇宙企業の事業が紹介された。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News