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「ボイジャー1号」、完全復活–すべての科学機器がデータ送信を開始
米航空宇宙局(NASA)の探査機「Voyager 1」の科学機器からのデータ送信が再開された。
Voyager 1は2023年11月に問題が生じ、一部のデータ送信が再開されたが、今年5月には2つの科学機器からしかデータが送信できない状態だった。
しかし現在は、4つの科学機器がデータ送信を開始し、地球との通信を効率的に行っている。
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米航空宇宙局(NASA)の探査機「Voyager 1」(ボイジャー1号)のすべての科学機器からのデータ送信が再開されたことがジェット推進研究所(JPL)から発表された。
1977年9月に打ち上げられたVoyager 1は、2023年11月に搭載コンピューター「Flight Data System(FDS)」に問題が発生し、データ転送に障害が発生。2024年4月には問題となっているチップを回避することで、一部のデータ送信が再開された。
今年5月の段階で、Voyager 1は2つの科学機器からしかデータが送信できなかった。しかし現在は、4つの科学機器すべてがデータ送信を開始し、地球のミッションコントロールと効果的に通信しているという。
運用チームは探査機をベストな状態に戻すため、オンボードコンピューターのソフトウェアを再同期したり、プラズマ波計測器のデジタルテープレコーダーのメンテナンスを実施したりする予定だ。
Voyager 1は地球から240億km以上、1977年8月に打ち上げられたVoyager 2は200億km以上離れている。両機はNASAで最も長く、最も遠い探査機である。両探査機は木星と土星を通過し、Voyager 2は天王星と海王星も通過した。