マクサーの地球観測衛星がISSを撮影 ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」の姿も

AI要約

アメリカの民間宇宙企業Maxar Technologiesが公開したISSの画像。2024年6月7日に撮影された写真には、ISSや宇宙船の様子がはっきりと捉えられている。

Maxarの衛星を使用した画像撮影は、地球低軌道の宇宙物体を非常に高い解像度で捉えることができる。これは宇宙領域把握や宇宙交通管理に役立つ。

Maxarの技術は、国家安全保障やさまざまな宇宙ミッションに活用されており、宇宙空間における観測や運用に革新をもたらしている。

マクサーの地球観測衛星がISSを撮影 ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」の姿も

こちらはアメリカの民間宇宙企業Maxar Technologies(マクサー・テクノロジーズ)が公開したISS(国際宇宙ステーション)の画像です。アメリカの現地時間2024年6月7日に同社の地球観測衛星「WorldView-3」を使ってISSから276km離れた位置から撮影されました。

公開された画像を見ると、日本実験棟「きぼう」や増設された太陽電池アレイといったISS各部の構成要素だけでなく、NASA(アメリカ航空宇宙局)の有人宇宙飛行ミッション「Crew-8」で使用されているSpaceX(スペースX)の宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」や、有人飛行試験ミッション「Crew Flight Test(CFT)」でISSに来訪したBoeing(ボーイング)の新型宇宙船「Starliner(スターライナー)」といった係留中の宇宙船や補給船の姿を確認することもできます。

Maxarの衛星データ事業を担うMaxar Intelligenceは、地球の低軌道(高度200~1000km)から静止軌道にわたって存在する宇宙物体の画像を撮影する非地球画像撮影(non-Earth imaging: NEI)をMaxarの衛星を使用して行っています。Maxarによると同社の衛星は6インチ(約15cm)未満の解像度で地球低軌道の宇宙物体を撮影することが可能であり、宇宙領域把握(Space Domain Awareness: SDA)、宇宙交通管理、衛星運用、それに国家安全保障に関わるミッションに対応できるということです。

Source

Maxar Technologies (X)

Maxar Technologies – Non-Earth Imaging