東京電力約1か月ミス見落としか デブリ取り出し延期 経産大臣「猛省促す」

AI要約

福島第一原発で燃料デブリの取り出し作業が1か月近く遅延していたミスが明らかになった。

経産省が東京電力社長を呼び出し、地元や国内外に不安を与える問題として猛省を促す。

東京電力はミスの原因と対策を調査し、取り出し作業は27日以降に再開される見通し。

福島第一原発で燃料デブリの取り出しが中断した問題で、ミスが1か月近く見落とされていたとみられることがわかりました。

今夜、経産省に呼び出された東京電力の小早川社長。

齋藤 健 経済産業大臣

「(今回のミスは)地元、国内外に不安を抱かせるものであり、猛省を促したい」

福島第一原発では22日から「燃料デブリ」の試験的な取り出しが始まる予定でしたが、取り出し装置を格納容器に押し込むパイプの順番に間違えがあり、作業が延期されました。

このパイプは先月28日に設置された時点で本来とは異なる順番で置かれていたとみられ、1か月近くミスを見落としていた可能性があるといいます。

東京電力 小早川智明 社長

「事前の段取りについて、東京電力が十分に関与できてなかったのではないか、現場の要所要所での管理が不足していたのではないか、という2点の課題を認識しています」

東京電力は「原因と対策をまとめ、県に説明した上で再開させる」としていて、取り出しの再開は27日以降になる見通しです。