「パイプ」の接続順にミス 福島第一原発「燃料デブリ」 試験的な取り出しを断念
福島第一原発で予定されていた溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出し作業がミスにより断念された。
燃料デブリの取り出し作業は、着手から2週間程度かかる見通しであり、今後の日程は未定となっている。
東京電力は状況の確認を進めており、取り出し作業の再開に向けて準備を進めている。
福島第一原発で予定されていた溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の試験的な取り出しについて、東京電力は準備作業でミスがあり、きょうの着手を断念しました。
福島第一原発では、1号機から3号機まで、原発事故で溶け落ちて固まった核燃料「燃料デブリ」がおよそ880トンあるとみられ、取り出しが廃炉の最大の課題となっています。
東京電力はきょう、2号機の原子炉格納容器に通じる配管に装置を入れ、燃料デブリの試験的な取り出しに着手する予定でした。
しかし、けさ、着手直前の準備作業で、取り出し装置を原子炉格納容器に押し込むパイプ5本の取り付けの順番が間違っていることに作業員が気付き、作業を中断しました。
東京電力の担当者
「計画していた順番のものと異なることに気づいたため、本日の作業はここまで」
このため、予定していた燃料デブリの試験的な取り出しについて、きょうの着手を断念しました。
東京電力では状況の確認を進めていて、今後の日程は未定だということです。
燃料デブリの試験的な取り出し作業は、着手から2週間程度かかる見通しです。