デブリ採取中断で再発防止策の報告求める 経産相、東電社長に

AI要約

斎藤健経済産業相は東京電力ホールディングスの小早川智明社長と会談し、福島第一原発の燃料デブリ取り出し作業の中断について再発防止策を求めた。

東電は2号機の原子炉格納容器から燃料デブリの採取を試みたが、装置のパイプ順番の誤りに気付き中断。作業を再開するための対策を進めている。

7月末の事前作業でパイプの順番が誤っていたことが判明。再発防止策の報告は来週中に行われる予定。

デブリ採取中断で再発防止策の報告求める 経産相、東電社長に

 斎藤健経済産業相は23日、東京電力ホールディングスの小早川智明社長と面会し、福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を取り出す作業が手順ミスで中断したことについて、来週中にも再発防止策を報告するように求めた。

 東電は22日から約2週間かけ、2号機の原子炉格納容器にある燃料デブリの採取を試みる予定だった。まず格納容器に全長約22メートルの「釣りざお式装置」を挿入する計画だったが、装置を押し込む5本のパイプの順番が誤っていることに気付き、作業を中断した。7月末の事前作業の時点で順番を間違えていたという。