アフリカ大陸外で新種ウイルス初確認 政府が対策会議で水際対策など確認

AI要約

世界的に拡大する重症化しやすい新種の感染症「エムポックス」への対応について政府が対策会議を立ち上げました。

新種ウイルスへの感染が北欧で報告され、WHOが緊急事態を宣言しました。

水際対策や国内検査体制の整備など対策が進められています。

感染症「エムポックス」の新種で重症化しやすいウイルスへの感染が世界的に拡大していることを受け、政府は新たな対策会議を立ち上げました。

 厚生労働省によりますと、感染が広がっているのは、おととしから去年にかけて日本を含む世界各地で流行したものより重症化しやすい新たなウイルスだということです。

 今月15日にアフリカ大陸の外では初めてとなる新種への感染が北欧のスウェーデンで報告され、WHO(世界保健機関)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。

 これを受けて政府は16日、内閣感染症危機管理監をトップとする関係省庁の対策会議を持ち回りで開きました。

 水際対策として検疫所では出入国する人に情報提供や注意喚起を行うほか、感染が疑われる患者への対応に備え、国内ですでに整備している検査体制や患者の受け入れ体制を維持することなどを確認しました。

 外務省は15日、コンゴ民主共和国やケニア、ウガンダなど7カ国に感染症危険情報のレベル1を発出し、「十分、注意して下さい」と呼び掛けています。

 エムボックスは去年5月26日に「サル痘」から感染症法上の名称が変更されました。