県議全員から「辞職要求」で決断迫られる知事 「解散は理由がつかない。辞職するべき」と泉房穂氏

AI要約

兵庫県の斎藤知事が県議会全員から辞職を求められる状況に直面。知事は辞職の意向を否定し続けるが、自民党や維新などの会派から不信任決議案が提出される可能性が高まっている。

元県民局長のパワハラ疑惑など告発を受けても、斎藤知事は不信任案が提出されれば法的手段を検討する姿勢を示している。

来週の県議会では、最大会派の自民党や維新を含む各会派が不信任決議案を提出・採決する方針で合意。知事は今後の決断を迫られる状況にある。

県議全員から「辞職要求」で決断迫られる知事 「解散は理由がつかない。辞職するべき」と泉房穂氏

12日で県議会の全員からノーを突き付けられた兵庫県の斎藤知事。一貫して辞職を否定する知事に、各会派はどう次の一手を打つのでしょうか。

斎藤知事への辞職を申し入れたのは、兵庫県議会最大会派の自民党など議員65人。

【自民党県議団 北野実幹事長】「県政を前に進めるため、速やかに兵庫県知事の職を辞することを求める」

同じような光景は9日にも。

【日本維新の会兵庫県議団】「斎藤知事におかれては知事の職を辞され、自身の立場と説明に対して民意を問い直すことを要請します」

12日で、86人の県議全員から辞職を求められることになった斎藤知事。

午後4時前に、取材に応じ…

【兵庫県 斎藤元彦知事】「申し入れの中であった点は受け止めつつ、県議会にもご理解いただきながら、県政を前に進めていく」

これまで同様、辞職の意向がないことを改めて明らかにしました。

ことの発端はことし3月。兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発。

斎藤知事はその内容について当初「嘘八百」と否定していましたが、元県民局長の告発からおよそ半年の時を経て、机をたたいたことなど、一部は事実であることも明らかになってきました。

自民・維新の両会派は12日午後、それぞれ県議団の総会を開き、知事が辞職しなかった場合の対応を協議。最大会派の自民党は、県議会初日となる19日に不信任決議案を提出する方針で、維新を含む他の会派と調整する考えを示しました。

一方、これまで明言してこなかった維新も…

(Q.86人全員で不信任を出すと?)

【日本維新の会 兵庫県議団 岸口実団長】「おおむねその意見でまとまっています。自民党に賛同するというより全体の最適・調和を優先したいと思いますので、他会派さんともやっぱりそこは調整したい」

「最後の一手」とも呼ばれる不信任決議案が現実味を帯びてきましたが、午後4時前から行われた会見で知事は…

(Q,議会解散か失職か?)

【兵庫県 斎藤元彦知事】「不信任案が提出・可決されれば、私としては法律にのっとってさまざまな選択肢がありますので、しっかり考えていく」

(Q.来年度予算など必要なことを可決されたらそのあと辞める選択肢は?)

【兵庫県 斎藤元彦知事】「私としては4年間の任期を務めさせていただくということが、県民からの負託のひとつの大きなポイントだと思います」

来週始まる県議会。関係者によると、第3会派の公明党、立憲民主党の県議らでつくる第4会派も、不信任決議案を19日に提出・採決する日程で合意しているということです。

斎藤知事は迫られる決断にどう答えを出すのでしょうか。