お盆休み直前、交通大混乱 南海トラフ地震との関連は? 神奈川県西部で震度5弱
2日連続で日本列島を大きな地震が襲い、交通機関にも影響が出ました。
気象庁は南海トラフ地震への注意を呼びかけ、大きな混乱が生じました。
地震が起きた影響で新幹線や小田急線などの一部区間で運転見合わせがあり、多くの乗客が影響を受けました。
2日連続で日本列島を大きな地震が襲いました。神奈川県西部を震源とする最大震度5弱の地震の影響で、お盆休み直前の交通機関は大きな混乱に陥りました。
震源地に近い小田原駅の情報カメラは、揺れによって向きが変わってしまいました。
東京23区で震度3を観測するなど、揺れは広い範囲に及びました。
気象庁は8日、次の巨大地震への注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。
評価検討会 平田直会長
「(南海トラフ地震が)いつ起きても不思議はないと申し上げてきたが、M7.1の地震が起きて、ふだんより数倍地震が発生する可能性が高くなった」
そのさなかで起きた最大震度5弱の地震。
新幹線再開を待つ女性
「『南海トラフ(地震)が来るかも』と聞いていたので、それだと思って、ちょっと怖いなというか…」
影響は交通機関にも…。
東北新幹線の車内アナウンス
「地震が発生したため、一時的に停電しております」
乗客
「え、地震?」
東海道新幹線は、上りの浜松駅-東京駅など一部区間で一時運転を見合わせました。
香川に向かう男性
「新幹線が止まってるとは知らなかったので、来てびっくり」
新幹線再開を待つ女性
「(行き先は)大阪です。午後8時半ごろの新幹線に乗るつもりだったけど、1時間くらい遅れているみたい。カフェで時間つぶすしかないかな…」
1時間ほどで再開しましたが、およそ10万人に影響が出ました。
一時、全線で運転見合わせとなった小田急線。足元をライトで照らされる中、乗客は線路上に停車した列車からはしごを使ってゆっくりと下りていきます。
小田急線が通る本厚木駅のタクシー乗り場には長蛇の列ができていました。
タクシーを待つ男性
「今1時間くらい待ってますね」
「全然(待つ人が)減ってないよね」
「うん、減る気がしないね…」
2日連続で発生した大きな揺れ。神奈川を震源とした9日の地震は「南海トラフ地震」と関連があるのでしょうか?
東京工業大学 中島淳一教授
「南海トラフ地震の想定震源域の外側で起こった地震で、震源の深さも非常に浅く、関連性はないと考えられます」
1週間ほどは同じくらいの地震が起きる恐れがあるため、注意を呼びかけています。
(「グッド!モーニング」2024年8月10日放送分より)