住民不安「南海トラフか」 震度6弱観測の宮崎など

AI要約

8日夕に起きた日向灘を震源とする地震では、気象庁が南海トラフ地震との関連性について調査を始めたとの臨時情報を初めて発表した。

揺れが大きかった地域では、住民から「普段から南海トラフ地震を覚悟していたが、やはり怖い」と不安の声が聞かれた。

最大震度6弱の揺れに襲われた宮崎県日南市。飲食店経営の間瀬田圭子さん(77)は地震発生時、市内の自宅にいた。"こんなに大きく揺れた地震は初めてで、びっくりした"とショックを受けた様子。

 8日夕に起きた日向灘を震源とする地震では、気象庁が南海トラフ地震との関連性について調査を始めたとの臨時情報を初めて発表した。

 揺れが大きかった地域では、住民から「普段から南海トラフ地震を覚悟していたが、やはり怖い」と不安の声が聞かれた。

 最大震度6弱の揺れに襲われた宮崎県日南市。飲食店経営の間瀬田圭子さん(77)は地震発生時、市内の自宅にいた。「こんなに大きく揺れた地震は初めてで、びっくりした」とショックを受けた様子。棚から落ちた皿数十枚が割れたといい、「店には焼酎の瓶なども多く置いているが、割れていたらどうしよう」と心配そうに話した。

 同市は南海トラフ地震の際は大きな被害が出る恐れがあるとされる。旅館を営む女性(68)は「普段から危ないと言われていた。覚悟していたが、備えもしていなかったので、やはり怖い」と不安げに語った。

 震度5強を観測した鹿児島県大崎町の60代女性は、自宅の台所にいたところ「初めて感じるような大きな揺れ」に襲われ、すぐに自宅の外に出た。「車庫内の車が左右にかなり揺れていて怖かった。南海トラフ地震かもしれないと考える余裕もなかった」と落ち着かない様子で振り返った。