不信任の兵庫・斎藤元彦知事が“TVジャック”状態…連日の生出演で「改革」アピールにネット違和感

AI要約

兵庫県知事の斎藤元彦が疑惑告発文書問題を巡る知事不信任決議を受け、メディアへの連日出演を行っている。進退については明言せず、自身の実績や対応を主張している。

不信任決議を受け、斎藤知事は29日までに議会解散か辞職・失職を選ばなければならず、今後の動向が注目されている。

一部では出演の意図や再出馬への準備などさまざまな声が広がっており、SNSでも賛否両論が渦巻いている。

不信任の兵庫・斎藤元彦知事が“TVジャック”状態…連日の生出演で「改革」アピールにネット違和感

 疑惑告発文書問題を巡る知事不信任決議が兵庫県議会で可決され、10日以内の辞職・失職か議会解散を迫られている兵庫県の斎藤元彦知事(46)が21日、日本テレビ系「ウェークアップ!」(土曜前8・00)に生出演。前日20日にはNHK大阪の「かんさい熱視線」にも中継で生出演しており、連日のメディア登場にSNSではさまざまな声が上がった。

 斎藤知事は19日、全会一致で不信任決議が可決された後、記者団に「大変重い議会の選択。自分にとっても重い判断で、これからしっかり考える」と述べ、進退や決断の時期を明言せず。20日午前にはX(旧ツイッター)に「県民の皆さまに心配や不安を抱かせ、心からおわびする。しっかりと考え、決める」などと投稿した。

 20日にはMBSの情報番組「よんチャンTV」の単独インタビュー応じた後、夜には「かんさい熱視線」にNHK神戸放送局から生出演。疑惑告発文書への初期対応については「当時の対応としてはベスト」とあらためて正当性を主張した。さらに「改革」という言葉を連発して自身の実績をアピールし、キャスターの同局・近田雄一アナウンサーから「実績はわかりました」とさえぎられる場面もあった。

 そしてこの日は「ウェークアップ!」にキャスターの読売テレビ・中谷しのぶアナウンサーと異例の「対面方式」で出演。キャスターと1対1での出演は斎藤知事の希望によるもので、告発文書について「事実でないことがたくさん含まれている」と主張。進退については「少しずつ自分の思いは固まりつつあるんですけど、やはりしっかり考えたいと思っています」と語った。

 不信任決議を受けた知事の連日のテレビ出演に、SNSでは「何しに出演したの?」「自己正当化ばかり」「知事の話だけを取り上げるのはフェアじゃない」と違和感を覚える声が続々。一方で「斎藤知事に語る場を与えるのは当たり前のこと」との声や、「選挙活動に利用されている」「対立候補が出る前に露出しておこうという魂胆」など再出馬への“布石”と見る意見もあった。

 不信任決議の可決を受け、斎藤知事は29日までに議会解散か辞職・失職を選ぶ必要があり、県議選か知事選のいずれかが今後行われる。