南海トラフ地震臨時情報 「冷静な対応」呼びかけ

AI要約

日向灘を震源とする地震で気象庁が南海トラフ地震臨時情報を初めて発表。政府や自治体は住民に備えと冷静な対応を呼びかけ。

宮崎県日南市で震度6弱を観測し、南海トラフ巨大地震の想定震源域内だった。気象庁は巨大地震注意を発表。

最大規模の地震が発生すれば、広範囲で強い揺れや高い津波が想定され、1週間ほど注意を呼びかけ。

南海トラフ地震臨時情報 「冷静な対応」呼びかけ

8日夕方に発生した日向灘を震源とする地震で、気象庁が初の南海トラフ地震臨時情報を発表したこと受け、政府や自治体では住民に地震への備えを今一度確認するとともに冷静な対応を呼びかけています。

8日午後、宮崎県日南市で震度6弱を観測した地震は、震源地が南海トラフ巨大地震の想定震源域内でした。気象庁は地震の可能性が平常時に比べ相対的に高まっているとして、2019年の運用開始以来初めてとなる南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。

最大規模の地震が発生すれば、広範囲で強い揺れや高い津波が想定されるとして1週間ほど注意を呼びかけています。

週末からお盆の帰省ラッシュを迎えますが、交通機関にも影響が出ていて、東海道新幹線は今後1週間程度、三島駅と三河安城駅の間で列車の速度を落として運行するため、少なくとも10分程度の遅れがでる見通しです。またJR東日本も当面の間、東海道線や中央線などの一部区間で速度を落として運転していて、遅れや運休が発生する場合があるとしています。一方、空の便には大きな影響はなく、9日朝、羽田空港では帰省で宮崎に向かう人の姿が見られました。

また群馬県では臨時情報の発表を受け、8日午後5時に災害警戒本部を設置しました。9日午前中に開かれた1回目の本部会議では関係機関の情報連携を確認しました。また、県民に対しては避難経路や食料の備蓄などを、今一度確認するよう呼びかけています。