沖縄・宜野湾市長選 元市長の佐喜真氏が出馬へ 保守系議員らが要請

AI要約

米軍普天間飛行場のある沖縄県宜野湾市の松川正則市長の死去に伴う市長選で、保守系候補者と反対派の候補者が立候補へ向け動き始めている。

元市長の佐喜真淳氏が保守系から出馬要請を受け、普天間飛行場の返還や跡地利用などの政策を継承し、発展させる意向を示している。

一方、反対派の「オール沖縄」陣営も候補者選考を進め、宜野湾市議の桃原功氏が出馬への検討を行っている。

沖縄・宜野湾市長選 元市長の佐喜真氏が出馬へ 保守系議員らが要請

 米軍普天間飛行場のある沖縄県宜野湾市の松川正則市長の死去に伴う市長選(9月1日告示、8日投開票)で、保守系議員らでつくる候補者選考委員会は3日、元市長の佐喜真淳(さきまあつし)氏(59)に出馬を要請した。佐喜真氏は要請を受け、「普天間飛行場の返還や跡地利用など、松川市長のやりたかった公約や政策などを継承、発展させるため、しっかりと取り組んでいきたい」と出馬の意向を示した。後日、正式に立候補を表明する。

 佐喜真氏は宜野湾市議や県議を経て2012年の市長選で初当選。2期目途中の18年に辞職し、この年の知事選に立候補したが、玉城デニー知事に敗れた。22年の知事選でも落選した。

 一方、普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」陣営も3日、候補者選考委を開き、宜野湾市議の桃原功(とうばるいさお)氏に今後、出馬を要請することを決めた。関係者によると、桃原氏も立候補を前向きに検討しているという。【喜屋武真之介】