「協議が調うまで始めるべきではない」 玉城デニー知事、今月後半着手の辺野古・大浦湾工事で防衛省けん制

AI要約

玉城デニー知事は普天間飛行場の移設計画に対し、護岸工事の着手を前に防衛省に慎重さを求めた。

安和桟橋での人身事故に加えて土砂搬出作業が停止している現状についても触れた。

玉城知事は米兵性的暴行事件に抗議するため防衛省を訪れていた。

「協議が調うまで始めるべきではない」 玉城デニー知事、今月後半着手の辺野古・大浦湾工事で防衛省けん制

 【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、防衛省が8月後半にも大浦湾側で本格的な護岸工事に着手することについて、上京中の玉城デニー知事は31日午後、防衛省で取材に応じ「協議が調うまでは工事を始めるべきではない。しっかり厳守していただきたい」と語った。

 防衛省側から通知などがあったかについては「詳細について具体的な報告はまだない」と述べた。

 一方、抗議活動が行われている名護市の安和桟橋で人身事故が起こったことを受けて土砂搬出の作業を止めていることについても触れ「事故の詳細が説明されてからの(搬出)再開になると受け止めている。しっかり確認していく必要がある」とも話した。

 玉城知事は、米軍・自衛隊施設が所在する27市町村と県でつくる県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)の会長として、相次ぐ米兵性的暴行事件への抗議で防衛省を訪れていた。(明真南斗)