「確トラ」を阻止したいGAFAM対ハリス嫌いのイーロン・マスク…米巨大IT企業で"仲間割れ"が起きているワケ

AI要約

バイデン大統領の撤退表明により、カマラ・ハリス副大統領対トランプ元大統領の構図が確定し、史上初の女性大統領誕生の可能性が注目されている。

カマラ・ハリスはアフリカ系とインド系の血を引く初の女性副大統領であり、DV被害者支援など法的活動で知られる。24時間で120億円超の寄付金を集め、選挙資金調達に成功している。

支持者はハリスの実現する政策や人物像を全米に広め、投票を促すために資金が必要だと認識しており、調達が不安視されている。

■24時間で120億円超の寄付金を集めた新候補

 バイデン大統領の電撃的な撤退表明で、11月の大統領選は、カマラ・ハリス副大統領対トランプ元大統領の対決構図がほぼ確実となった。

 ついにアメリカで史上初の女性大統領誕生か? と世界の注目が集まっている。

 カマラ・ハリスとはどんな人物なのか。現在59歳、サンフランシスコ市郡地方検事、カリフォルニア州司法長官、上院議員を経て前回大統領選で副大統領に就任した。インド系とアフリカ系の血を引く初の女性副大統領でもある。検事時代はDV被害者の救済などに力を注ぎ、また法廷闘争での経験から、スピーチは「これまでのどんな政治家よりもシャープで相手に切り込む力がある」との定評がある。

 彼女が出馬表明してから24時間で、日本円で120億円超というこれまでの記録を塗り替える多額の寄付を集めたことも大きなニュースになった。

 トランプ氏とハリス氏、2人の候補者はどんな人から支持を受け、誰から寄付を受けているのか? 広大なアメリカで票を得るためには、多額の献金がモノをいう。金の流れを知れば、おのずと大統領選の構図が浮かび上がってくる。

■3カ月しかないのに選挙資金を集められるのか

 「カマラに勝ってほしいが、どれだけお金を集められるかが気になる」

 筆者にそうコメントしたのは、ニューヨークのロックフェラー・センターでテイクアウトのランチ片手にオフィスに戻る途中の男性だ。

 リベラルが強いニューヨークでは、長い間バイデン大統領の高齢問題で悶々としていたが、突然ハリス氏が立ったことで、停滞していた水が突然流れ始めたように、新たなエネルギーが醸成されている。街で話を聞いた民主党支持者は、ほとんどが彼女に投票すると言っていた。

 しかし、ハリス氏がそう簡単にトランプ氏を倒せるとは誰も思っていない。彼女がいったいどんな人物でどんな政策を実現するのか、それを全米の多様な人々に知らしめ、投票を促すためにはとにかくお金がかかる。お金がなければ、どんなに良い候補者も勝つことができない。支持者はその調達が今から間に合うのかを懸念しているのだ。

 ハリス氏の背後にはどんな有力者が控えているのか、今から見ていこう。