岸田首相「民主主義への挑戦」 トランプ氏銃撃、与野党が非難

AI要約

トランプ前米大統領が銃撃された事件を受け、与野党から政治的暴力を非難する声が相次いだ。岸田文雄首相や茂木敏充幹事長、泉健太代表らが暴力行為を強く非難し、警護の強化や今後の状況の注視を表明した。

立憲民主党や共産党も暴力行為を非難し、民主主義の脅威として位置付けた。警備体制の強化が求められるとしている。

各党が暴力行為を通じて政治的主張を封殺することに対して警戒を強め、民主主義の価値を守るための対策が必要であることを訴えている。

 トランプ前米大統領が銃撃された事件を受け、与野党からは16日、政治的暴力を非難する声が相次いだ。

 岸田文雄首相(自民党総裁)は党役員会で「民主主義に対する暴力の挑戦であり、決して許されない」と強調した。

 同党の茂木敏充幹事長は会見で「民主主義の根幹である選挙集会の演説中に行われた今回の卑劣な暴力行為を強く非難したい」と述べた。

 立憲民主党の泉健太代表は党会合で「わが国においても決して人ごとではない」と要人警護の体制強化の必要性を指摘。同党の岡田克也幹事長は会見で「このことが大統領選にさまざまな影響を及ぼしていく」と述べ、今後の状況を注視する考えを示した。

 共産党の小池晃書記局長は会見で「暴力によって政治的な主張を封殺することは、民主主義を根底から脅かすものだ」と批判。その上で「安全確保をしっかり取っていくことが必要だ」と述べた。