石丸伸二氏の発言巡る名誉毀損訴訟 賠償を命じられた安芸高田市側は上告せず
広島県安芸高田市の石丸伸二前市長が山根温子市議に名誉毀損で訴えられ、市は33万円の賠償を支払うことが決まった。
石丸氏のどう喝の有無に関する事実認定を考慮し、市は上告しないとの判断を示した。
高裁は一審判決を支持し、市長の言動が真実でないと認定して名誉を傷つけたと裁定した。
広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)の「どう喝を受けた」とのうその主張で名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(68)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟で、市は11日、石丸氏の名誉毀損(きそん)を認めて市に33万円の賠償を命じた広島高裁判決について上告しないと発表した。
どう喝の有無に関する事実認定などを考慮し上告理由に乏しいと判断した。
高裁は3日、市に33万円の賠償を命じた一審判決を支持した。
一審判決は市長だった石丸氏の言動は真実と認められず名誉を損なったと認定。公務員の職務中の行為だったとして、石丸氏個人への訴えは棄却した。