兵庫知事側近の総務部長が病欠 パワハラ疑惑に対応 離脱幹部3人に

AI要約

兵庫県の幹部3人が相次いで現場を離れる事態となった。知事の側近である井ノ本知明総務部長も病欠中で、重要な業務を担当している。

前知事選に関与した疑惑があるものの、内部調査で否定されている。他にも、辞職した元副知事や降格を申し出た前理事など、不穏な状況が続いている。

現在、関係部長と連携して業務を進める体制を整え、業務への影響を最小限に抑える取り組みが行われている。

兵庫知事側近の総務部長が病欠 パワハラ疑惑に対応 離脱幹部3人に

 兵庫県は1日、井ノ本知明総務部長が7月30日から病欠していることを明らかにした。斎藤元彦知事の側近の一人で、知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題の対応などにあたってきた。同31日付で辞職した片山安孝元副知事、体調不良で降格を申し出た小橋浩一前理事に続き、3人の幹部が現場を離れる事態となった。

 服部洋平副知事が1日、県議会県政改革調査特別委員会で「体調不良で当面出勤が困難。委員会へ出席できる状態でない」と説明した。服部副知事は取材に「3人が担当してきた業務への影響が出ないよう、関係部長と県政を前に進めていく」と語った。

 井ノ本氏は県庁舎建て替えや県立大無償化など、重点課題を担当する。7月に死亡した元西播磨県民局長が作成した文書では、前回知事選で事前運動に関与したなどと指摘されたが、県は内部調査で否定している。【中尾卓英、山田麻未】