学校プールの水止め忘れ続出、文科省が通知「特定の教員が損害賠償を負う状況は望ましくない」

AI要約

全国の学校プールで水を止め忘れる事案が相次いでおり、文部科学省が適切な管理を求める通知を出した。

通知では、特定の教員に管理を任せる状況は望ましくないとし、管理の負担軽減策を促した。

さらに、学校プールの適切な管理体制や民間業者への委託などが必要とされている。

 全国の学校プールで教員が水を止め忘れる事案が相次いでいることを受け、文部科学省は全国の教育委員会に学校プールの適切な管理を求める通知を出した。10日付。

 通知では「特定の教員にプールの管理が任せられ、損害賠償を負う恐れがある状況は望ましくない」とした。その上で、教員の負担軽減に向け、指定管理者制度の活用や民間業者への委託などを促した。地域の公営・民営プールを活用することも「考えられる」とした。

 学校で管理を行う場合でも、管理員の配置や自動で給水が止まるシステムの導入、複数の教員でチェックする仕組みなど、特定の教員に任せきりにしない体制を敷くよう求めた。

 学校プールを巡っては、川崎市立小学校で昨年5月、水が6日間流れ続け、市が水道代などの損害約190万円の半額を担当教諭と校長に請求し、議論を呼んだ。今年6月にも石川県小松市立小学校で水が13日間にわたって流出するなど、各地で同様の事案が起きている。