東京・北の丸公園の「科学技術館」建て替えへ…１９６４年開館、展示棟は星のような放射状
AI要約
日本科学技術振興財団が東京の科学技術館を建て替える方針を決め、２０３５年度の開業を目指す。
耐震診断で危険が判定されたため、建て替えが決定された。年間約８０万人が訪れる人気施設だった。
今後、環境省や文化庁と協議して新施設の内容などを決定する予定。
科学技術や産業技術を普及・啓発してきた「科学技術館」（東京・北の丸公園）を運営する日本科学技術振興財団が、同館を建て替える方針を決めたことがわかった。工事の時期は今後調整し、新しい館は２０３５年度の開業を目指す。
１９６４年に開館し、旧科学技術庁の初代長官、正力松太郎氏の提唱で設立された同財団が運営を担ってきた。本館は鉄筋コンクリート造りの地上６階、地下２階建て。上空から見ると星のような、放射状に配置された展示棟が特徴だ。コロナ禍前の２０１８年度、１９年度には、年間約８０万人が訪れていた。
耐震診断で、大規模地震で倒壊などの危険があると判定され、同財団は６月、理事会で建て替え方針を決めた。今後、北の丸公園を所管する環境省や、登録博物館を所管する文化庁などと協議し、建て替えの規模や新施設の内容などを決める。
