デジタル教科書のみ3%、財務省 公立英語教員、紙志向強く

AI要約

財務省が実施した調査によると、英語や算数・数学の授業でデジタル教科書のみを使用している教員は極めて少ないことが明らかになった。

教育のデジタル化を推進する政府の取り組みとは裏腹に、多くの教員が紙の教科書を利用する傾向にあることが示された。

文部科学省はデジタル教科書の利用を促進しており、2028年度までに全教員の約4分の1がデジタル教科書を活用する目標を掲げている。

 財務省が全国の公立小中学校の教員を対象に実施した調査で、英語の授業でデジタル教科書のみを使っているとの回答が3%にとどまったことが11日、分かった。算数・数学は4%だった。政府は小中学生に1人1台のタブレット端末やパソコンを配備して教育のデジタル化を推進しているものの、多くの教員が使い慣れた紙の教科書の利用を志向している姿が浮き彫りとなった。

 デジタル教科書は、紙の教科書と同じ内容を端末で読めるようにしたもの。文部科学省は紙との併用を基本とし、デジタル教科書を4回に1回以上利用する割合を2028年度に100%に引き上げることを目指している。