大型加速器「建設なら米は参加」 米政府諮問委員長の村山氏

AI要約

村山斉・米カリフォルニア大バークリー校教授は、ILC建設が日本で実現すれば米国も参加するだろうと述べた。

諮問委はILCを候補地に挙げ、地元で誘致の機運が高まっている状況。

村山氏は日本政府の決断を促し、建設に期待を寄せている。

 宇宙誕生の謎を探る次世代大型加速器に関する米政府諮問委員長を務める、村山斉・米カリフォルニア大バークリー校教授は1日、盛岡市内で講演し、日本に国際リニアコライダー(ILC)ができるとはっきりすれば「米国は必ず乗ってくる」と述べ、誘致すれば米側の協力が期待できると強調した。

 諮問委は昨年末、大型加速器を建設するなら岩手・宮城両県の北上山地が候補地に挙がるILCか、欧州の新型円形加速器(FCC)が最適だと評価する報告書を公表。地元では誘致への機運が再び盛り上がっている。村山氏は「日本がどうするのか、非常に気にしているところだ」と話し、日本政府の決断を促した。