アナログな「山万ユーカリが丘線」が急速進化! 「顔パス乗車」を試してみた

AI要約

山万ユーカリが丘線は顔認証を導入、利便性向上の取り組みが進む

顔認証システムは路線バスにも導入、スタンプラリーも開催

運営会社は今後、顔認証でまちづくりを推進する考え

アナログな「山万ユーカリが丘線」が急速進化! 「顔パス乗車」を試してみた

 千葉県佐倉市の住宅街を走る「山万ユーカリが丘線」。

 40年以上にわたって地元の人々の足として親しまれている。車内に冷房は設置されていないが、その代わりに暑い夏には冷たいおしぼりが提供されることでも知られている。

 これまでは交通系ICカードが利用できず、現金で乗車券を購入する必要があったという、ちょっとアナログなローカル線だが…

 なんと“顔パス”で乗車が可能になった。

 6月15日から、顔認証を活用した乗車システムが全国で初めて本格導入された。専用のサイトで事前に自分の顔やクレジットカード情報などを登録すれば、その場ですぐ利用できるようになる。

 普段から通勤でこの路線を利用するという50代の男性。顔認証を利用するのはこの日が初めて。

 「毎回小銭を用意するのが不便だったし、定期を買っても改札機を通さなければならなかったので、非常に便利だと思って登録した」

 そう話すが、実際に利用してみると…

 「あ、通れた! 非常に簡単で良い。(これからも)ばっちり使おうと思う」

 と笑顔を見せた。顔認証の登録をしない場合、QRコードの乗車券で利用することになるが、一気に進んだデジタル化に戸惑う人も。

 「硬いチケットの方が持った感じがあって、乗っている感じがする。現金主義なので、年寄りなんだね」(80代男性)

 この顔認証システムは、周辺地域を走る路線バスにも導入。顔パスで電車やバスを利用した後、対象店舗で顔認証チェックインを行うとスタンプを獲得でき、サービスを受けられるスタンプラリーも実施されている。

 さらには、運営会社が分譲する近くのマンションのエントランスにも顔認証システムが導入された。

 運営会社「山万」公共交通事業部 吉田秀彰部長は「今後は、商店、スーパー、医療機関、全部を顔で済ませてしまうというまちづくりを考えています。顔を忘れる方はいないので非常に良いのかなと考えています」と話した。

※これはテレビ朝日「グッド!モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです。