向かってきたツキノワグマを猟師が射殺 奈良県が注意呼びかけ
奈良県吉野町でツキノワグマが出没し、猟師によって射殺された。地域初の報告となり、県は注意を呼びかけている。
今年はツキノワグマの目撃情報が増加しており、事故防止のために県が注意喚起を行っている。
遭遇時には鈴やラジオなど音を出すものを携帯し、ゆっくりと静かに立ち去るように呼びかけている。
奈良県は25日、吉野町柳で22日にツキノワグマが出没したと発表した。これまで生息が報告されていなかった地域で、県は注意を呼びかけている。
県農業水産振興課によると、22日午後1時ごろ、猟師らがイノシシやシカの捕獲を行っていたところ、2~3歳ぐらいのツキノワグマの雄(全長1・1メートル)が現れた。クマはそのまま向かってきたため、猟師は猟銃を発砲し、射殺した。猟師らにけがはなかった。
同課によると、今年は4月1日~6月22日でツキノワグマの目撃情報が38件にのぼり、前年同期より20件近く多いという。事故防止のため、県は鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、遭遇したらゆっくりと静かに立ち去ることを呼びかけている。