日イタリア首脳会談 ACSA交渉開始で合意

AI要約

岸田首相とメローニ首相が会談し、日伊間でACSAの交渉開始と2027年までのアクションプランに合意した。

アクションプランでは外交、安全保障など6分野での協力項目を定め、戦略対話の制度化や自衛隊と伊軍の共同訓練に関する協力を強化する方針を示した。

さらに、日伊英3カ国での次期戦闘機の共同開発や先端技術を活用した産業協力の促進にも合意した。

日イタリア首脳会談 ACSA交渉開始で合意

【ファサーノ(イタリア南部)=千葉倫之】先進7カ国首脳会議(G7サミット)出席のためイタリアを訪問中の岸田文雄首相は14日、同国のメローニ首相と会談し、自衛隊と伊軍が物資や役務を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の交渉開始で一致した。外交、安全保障など6分野での協力項目を記した2027(令和9)年までの「アクションプラン(行動計画)」にも合意した。

アクションプランでは、両国外務省による協議を年1回の「戦略対話」として制度化すると明記。外務・防衛当局間での定期的な対話も盛り込んだ。自衛隊と伊軍の共同訓練に関し、さらなる協力と共同活動の方途を探るとした。

日伊に英国を加えた3カ国で進める次期戦闘機の共同開発についても、緊密に連携し、両国の先端技術を活用した産業協力を促進していく方針を記した。