「このような状況に至り、大変申し訳ない」斎藤知事、本会議の冒頭で陳謝 斎藤兵庫県知事の告発文書問題

AI要約

兵庫県の西播磨県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑を記載した文書により懲戒処分を受け、県議会で百条委員会の設置が提案されることになった。

斎藤知事は議会開会時に陳謝し、議員間では百条委設置の意向が示されている。

百条委設置には過半数の賛成が必要であり、文書問題に関する質疑も予想される中、議会運営委員長は県側にきちんと答弁するよう要求している。

「このような状況に至り、大変申し訳ない」斎藤知事、本会議の冒頭で陳謝 斎藤兵庫県知事の告発文書問題

兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを記載した文書を作成し、懲戒処分を受けた問題で4日、県議会で地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置が提案されることになった。文書をめぐっては県が第三者機関を設置し、再調査することをすでに決定。百条委の設置案が可決されれば、議会による強力な権限を行使しての調査も進むことになる。本会議などでも議員からの文書問題に関する質問が予想され、県側には説明責任が求められそうだ。

「このような状況に至ったことに県民、県議会、職員のみなさまに大変申しわけなく思っている」。県議会6月定例会が開会したこの日、本会議の冒頭で斎藤氏はこう陳謝した。

本会議を前に開かれた議会運営委員会では、第4会派のひょうご県民連合の上野英一幹事長が、6月定例会中に百条委設置議案を提出する意向を明らかにし、各会派と協議する考えを表明。最大会派の自民もこの日、議員団総会を開き、幹部によると、百条委設置を提案することを決めた。

設置には議長を除く85人のうち、過半数の43人の賛成が必要。第2会派の維新(21人)や第3会派の公明(13人)は設置に否定的だが、自民(議長を除く35人)とひょうご県民連合(9人)、設置を求める無所属議員らで過半数を満たす計算だ。

百条委とは別に、6月定例会では文書問題に関する質疑も多く予想される。議運の藤本百男委員長(自民)はこの日、県側に対し「『第三者委員会があるので答弁は控えたい』というような答弁はないようにし、きちっと答弁すべきことは答弁していただきたい」とクギを刺した。