「最後の有人攻撃ヘリになるかも?」伊で開発中の「フェニーチェ」軍の演習に初参加!

AI要約

イタリアの防衛企業レオナルドは、2024年9月19日に次世代攻撃ヘリコプターAW249がイタリア陸軍の演習に参加したと発表。

AW249はA129「マングスタ」の後継機として開発され、2027年からイタリア軍に配備予定。愛称は「フェニーチェ(不死鳥)」となる見込み。

世界的に攻撃ヘリの価値が低下している中、AW249は新たな戦術を取り入れ、対地ミサイルやセンサーシステムを強化し、無人機や地上部隊との連携も重視。

「最後の有人攻撃ヘリになるかも?」伊で開発中の「フェニーチェ」軍の演習に初参加!

 イタリアの防衛企業であるレオナルドは2024年9月19日、イタリア陸軍の演習「ステラ・アルピナ2024」に次世代攻撃ヘリコプターであるAW249が参加したと発表しました。

 2022年8月に初飛行を行った同機は、イタリア陸軍が現在運用している攻撃ヘリであるA129「マングスタ」を置き換えるために、機体テストが行われている機体で、順調にいけば2027年からイタリア軍への配備が始まる予定です。また、機体の愛称に関しては「フェニーチェ(不死鳥)」となるようです。

 近年では個人携行型対空ミサイルを始めとした対空兵器の性能向上と、無人航空機の進歩もあり、攻撃ヘリの価値は低下し、日本の陸上自衛隊では攻撃ヘリと偵察ヘリを廃止して無人機に置き換えることを決定。ドイツも攻撃ヘリを将来的に全廃し、対戦車ミサイルを搭載したエアバスH145Mで代用する方針で、アメリカ陸軍も新しい攻撃偵察ヘリの開発を凍結しています。

 そうした情勢を受け、同機は従来の攻撃ヘリとは異なる戦い方を重視しており、目標への近接攻撃は極力避け、長距離誘導が可能な対地ミサイルや高度なセンサーシステムの導入するほか、データリンクによる無人機や地上部隊との連携も考慮されています。