2024年更新版 1台あれば何でもできる! 合理的で優れたステーションワゴン、今注目のモデル 10選

AI要約

スコダの新型スパーブは、実用性、乗り心地、走りのバランスが良く、編集部の注目を集めた。

ステーションワゴンはSUVと同等の多用途性とセダン類似のダイナミクスを持ちながらも、過小評価されがちなジャンルだ。

欧州のステーションワゴンは種類豊富で、快適性や燃費の良さ、スポーティな走りなど様々なニーズに応えられる。

2024年更新版 1台あれば何でもできる! 合理的で優れたステーションワゴン、今注目のモデル 10選

実用性、乗り心地、走り、インテリアの質感などさまざまな観点から、今最も注目したいステーションワゴンのトップ10を紹介する。

AUTOCARでは以前にも同様のテーマを取り上げたが、実は今夏に入り、「どうしても外せない1台」が新たに加わった。チェコのスコダが満を持して投入した新型スパーブだ。詳細は後述するが、地味ながら走りと乗り心地のバランスが抜群で、見事に編集部のハートを射抜いた。

今回はこの新顔を加え、優れたステーションワゴンを改めてピックアップしたい。

ステーションワゴンというジャンルは最近、特に過小評価されているように思う。SUVと同等の多用途性と、セダン並みのシャープなダイナミクスを併せ持つ「合理的」なクルマなのに、残念ながらSUV人気の影に隠れて存在感を発揮できていない印象がある。

北米だけでなく、日本でもかつてほどは目立たなくなってきた。しかし欧州では、SUVがトレンドの中心となった今でもその人気は根強く、極めて実用的なモデルから華やかなシューティングブレイクまで、幅広い選択肢がある。

欧州のステーションワゴンは、快適な乗り心地、燃費の良さ、スポーツカーのようなハンドリングなど、さまざまなニーズに合わせた1台が用意されている。中には、これらすべての特徴をうまく組み合わせたモデルさえある。

(翻訳者注:この記事は2024年4月14日に掲載した記事『2024年版 カッコよくて実用的なステーションワゴン 10選 多用途に使える「合理的」な1台』を更新・再編集したものです)

長所:種類豊富なパワートレイン。インテリアの雰囲気と使い勝手の良さ。

短所:低速域での乗り心地がやや硬い。DCTは少し扱いにくい。インテリアの質感はいまいち。

大型で保守的なスコダ・スパーブ(Skoda Superb)は、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの各種パワートレインが用意されている。フォルクスワーゲン・グループのハードウエアとソフトウエアを使い、好感の持てる、親しみやすく使い勝手の良いクルマに仕上げている。

第4世代となる新型スパーブは、先代と同様、実用性、多用途性、快適性、扱いやすさを重視しているが、室内空間がさらに広くなり、エンジンの効率性も向上している。ボディはセダン(ハッチバック)とステーションワゴンがあり、後者は「エステート」と呼ばれる。

フォルクスワーゲン・パサートと同じMQB Evoプラットフォームを採用し、トランク容量は690Lで、60/40分割可倒式の後部座席をフラットに折りたたんだ状態では1920Lになる。

プラグインハイブリッド(PHEV)モデルでは、25.7kWhの大きなバッテリーがトランクフロアの下に格納されるため、トランク容量は510Lに減少する。その分、電気のみの航続距離は135kmと印象的なものだ。

マイルドハイブリッド付き1.5Lガソリンエンジンもあるが、売れ筋になると予想されているのが2.0Lディーゼルだ。静かでよく働き、燃費もいい。

欧州ではディーゼル車の市場シェアが縮小の一途をたどっているが、長距離を走ったり、高い牽引能力を必要とする人々のことを考えたチェコのスコダには敬意を評したい。

新型スパーブは、特別スポーティなわけでも、飛び抜けて快適なわけでもないが、その2つをうまくバランスさせている。長いボディはしっかりと動きを抑えられており、コーナーでサスペンションに負荷をかけるとステアリングが重くなり、路面追従性に十分な自信を与えてくれる。

また、標準車の乗り心地は低速域での繊細さに欠けるが、オプションのDCCアダプティブ・ダンパー装着車を試乗したところ、よりしなやかで、上級モデルにふさわしい乗り心地を実現していることがわかった。