「自分の経験はつぶしがきかない」身動きできない40~50代へ 成功するセカンドキャリアは「生かし」「手放す」
セカンドキャリアを考える際に感じる呪縛や困難を解決するために、セカンドキャリア塾を運営するDialogue for Everyone株式会社の代表取締役・大桃綾子さん、取締役・北村貴さんの活動について紹介。
セカンドキャリアとは今や多様な意味を持つ言葉であり、自分のキャリアを見つめ直し新たな仕事や働き方を選択することも含まれる。人生100年時代として、セカンドキャリアを考える重要性。
自分のキャリアを考えることはいつ始めてもよく、定期的にキャリアの棚卸しを行うことで、過去の自分と比較し成長を実感。若いうちからセカンド、サードキャリアを考えることで、キャリアチェンジの機会が広がる可能性。
「自分の経験はつぶしがきかない」「何から始めたらいいのかわからない」。
セカンドキャリアを考える時、身動きできなくなる人が多いのではないでしょうか。そんな呪縛を解き、セカンドキャリアと向き合うサポートをしているのが、「セカンドキャリア塾」を運営するDialogue for Everyone株式会社の代表取締役・大桃綾子さん、取締役・北村貴さんです。
自身もさまざまなキャリアを重ねてこられ、その経験から40代、50代に特化したキャリア研修を行っています。
セカンドキャリアを考えるうえで大切なことをうかがいました。
セカンドキャリアはこれまで、プロスポーツ選手の引退後や企業の定年退職後、出産・育児後の「第二の人生における職業」を意味する言葉として捉えられてきました。
現在はそれに加え、自分のキャリアを考えて新たな仕事や働き方を選んだり、キャリアアップしたりすることもセカンドキャリアと呼ばれています。
人生100年時代といわれる今、仕事も一社だけで生涯働くのは当たり前ではなくなりました。
では、セカンドキャリアは早くから考えておいたほうがいいのでしょうか。
「セカンドキャリア塾」を運営するDialogue for Everyone株式会社の代表取締役・大桃綾子さん、取締役・北村貴さんに聞きました。
大桃綾子さん(おおもも・あやこ)。
Dialogue for Everyone株式会社代表取締役。
新潟県出身。総合化学メーカーで人事・事業企画に従事。グループ全体の人材開発、海外での新会社設立プロジェクト、赤字事業の再構築などに携わる。飲食店舗の開発と運営を行う企業グループを経て、起業。国家資格キャリアコンサルタントを取得。
大桃「自分のキャリアを考えることは、いつ始めても悪いことは一つもありません。健康診断のように1年に1回キャリアの棚おろしをやっておくと、他者との比較ではなく、過去の自分との比較ができるんですね。やっておいて損は全くないなと思います。
最近はサードキャリアを考えて、セカンドキャリア塾に参加される方もいます。若いうちに始めると、2回目、3回目とキャリアチェンジの機会が広がります。
本当はこのセカンド、サードという言葉が取れて、キャリアを自分で考えて選択することが普通になり、興味関心のあるビジネスや活動に関わるパラレルワーク※が一般的になっていくといいなと思っています」
※2つ以上の仕事を並行して手がける多様な働き方。副業とは異なり、本業がいくつもあるというイメージ。ビジネスだけではなく、社会貢献や研究、創作活動などの幅広い活動が含まれる。