在宅ワークでは昼食を省略しがち…それは健康や幸福、生産性までも損なっている(海外)

AI要約

リモートワーカーの中には昼休みを抜く人もおり、それが健康と生産性に影響を与えているという。

新型コロナウイルスのパンデミック以降、柔軟になった勤務形態は職場の規範や習慣を変えた。

リモートワークやハイブリッドワークの影響で、昼休みを取ることが難しくなり、その影響について専門家は警鐘を鳴らしている。

在宅ワークでは昼食を省略しがち…それは健康や幸福、生産性までも損なっている(海外)

リモートワーカーの中には昼休みを抜く人もおり、それが健康と生産性に影響を与えているという。

新型コロナウイルスのパンデミック以降、柔軟になった勤務形態は職場の規範や習慣を変えた。

従業員が休憩時間中に働いた場合、雇用主は通常、時間外手当を支払う義務があると専門家は強調している。

新型コロナウイルスのパンデミック以降、リモートワークやハイブリッドワークの台頭は、我々の仕事の方法に多くの変化をもたらした。バーチャルミーティングの増加、オフィスでのグループチャットの頻繁化、Eメールのやり取りの増加がその一例である。

この新しい職場の基準は概ね歓迎されている。従業員と雇用主の多くは、柔軟な働き方が士気や生産性、協力体制を向上させることを認識している。

しかしながら、在宅勤務者には昼休みを取ることに関して欠点が生じることがあるという。

フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)のイザベル・バーウィック(Isabel Berwick)がスタンフォード大学(Stanford University)の経済学者ニック・ブルーム(Nick Bloom)教授にインタビューしたところ、オフィスで働く人は今も昼休みを取るのに対し、自宅で仕事をしている人は、昼食のために業務が中断することが少なく、昼休みにも作業が続くことが多いという。

世界有数のビジネススクールINSEAD(欧州経営大学院)でMBA、EMBA、博士課程の学生に組織行動学を教えるマーク・モーテンセン(Mark Mortensen)教授は、「昼休みの目的は、気分転換することと、昼食後に取り組む仕事に十分集中できるような時間を与えることだ」とBusiness Insiderに語った。

「もしあなたが仕事をしているなら、それは昼休みではない」とモーテンセン教授は言い、ノートパソコンの前に座って仕事をしながら食事をすることは「マルチタスク」だと付け加えている。

理想的なのは、従業員たちはこの時間中に完全に休憩し、エネルギーを回復させることだとモーテンセン教授は言う。メールやメッセンジャーを確認するなど仕事に関することを昼食中にするのは避けるよう同教授はアドバイスする。

「休憩時間にソーシャルメディアやネットフリックス(Netflix)の番組を見るなど、非社交的なことに時間を費やしているとしたら、社交的なエネルギーを充電するチャンスを逃していると覚えておいてほしい」

また、ニューヨーク大学(New York University)で人材管理の臨床教授を務めるアンナ・タヴィス(Anna Tavis)によると、人々がコンピューターに張り付いて休憩を取らないということだけではなく、一人で食事をすることが新しい常識になっているということも問題であるという。

タヴィス教授は、「スタッフが孤立して食事をすると、同僚と仕事の問題について話すなどの社会的なストレス解消の仕組みの一部が失われる」とBusiness Insiderに話している。

「もし本当に24時間休みなく働き、例えば夕食の時間まで休憩を取らないのであれば、それは従業員の寿命、持続可能性、そして全体的な健康に貢献しない」