英空軍E-7、初飛行成功 年内に塗装へ

AI要約

ボーイングは英空軍向け早期警戒管制機E-7「ウェッジテイル」がバーミンガム空港で初飛行したと発表した。

英国内にある改修前の737の1機が初飛行し、英空軍の塗装が今秋後半に施される見込み。

現在は豪州空軍、大韓民国空軍、トルコ空軍がE-7Aを運用中で、NATOが2023年に次期早期警戒管制機として選定している。

英空軍E-7、初飛行成功 年内に塗装へ

 ボーイングは現地時間9月20日(日本時間21日)、英空軍向け早期警戒管制機(AEW&C)E-7「ウェッジテイル(Wedgetail)」がバーミンガム空港で初飛行したと発表した。飛行試験と評価後、今秋後半には英空軍の塗装が施される見込み。

 今回初飛行した未塗装のE-7は、英国国内に3機ある改修前の737のうちの1機で、バーミンガムにあるSTS Aviation Servicesが改修にあたる。

 英国のE-7は、スコットランドのロサイスモス空軍基地から運用される予定で、ボーイングの現地サプライヤーや請負業者が、E-7の就役を支援するためのインフラ整備をほぼ終えている。英空軍は2021年までE-3Dを運用していた。

 E-7Aは、ボーイングが「AEW&C(Airborne Early Warning & Control)」と呼ぶ737-700型機がベースの早期警戒管制機で、360度全方位の監視能力を持つ。「ウェッジテイル」は最初に導入した豪州空軍の命名となる。

 現在は豪州空軍、大韓民国空軍、トルコ空軍がE-7Aを運用中。ボーイングは米空軍向けの試作機2機を製造しており、NATO(北大西洋条約機構)は2023年に次期早期警戒管制機としてE-7Aを選定している。