ボーイング新型宇宙船、無人で地球に帰還 有人飛行試験は完遂できず

AI要約

ボーイングが開発中の新型宇宙船「スターライナー」が無人で地球へ帰還。予定していた有人飛行試験は問題により変更となった。

スターライナーはISSを出発し、パラシュートを開いてニューメキシコ州に着陸。初の有人飛行試験での計画変更だった。

ISSへの飛行中に推進装置の問題が生じ、2人を乗せて帰還できず。NASAは2人を別の宇宙船で帰還させ、スターライナーは無人飛行で戻すことを決定した。

ボーイング新型宇宙船、無人で地球に帰還 有人飛行試験は完遂できず

 米航空機大手ボーイングが開発中の新型宇宙船「スターライナー」が米東部時間7日午前0時過ぎ、国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還した。宇宙飛行士2人を乗せて戻る計画だったが、推進装置などに問題が生じ、無人飛行に変更。大きな事故はなかったものの、同社は初の有人飛行試験で当初の計画を完遂できなかった。

 スターライナーは6日にISSを出発し、大気圏に再突入した。パラシュートを開き、米南西部のニューメキシコ州に無事に着陸した。

 スターライナーは6月、米国の飛行士2人を乗せて地球からISSへ出発。約1週間滞在し、2人を乗せて地球に戻る予定だった。

 しかし、ISSへの飛行中にヘリウム漏れや推進装置の問題が確認されたため、滞在期間を延ばして対応を検討。米航空宇宙局(NASA)は8月下旬、安全を重視して2人を米宇宙企業スペースXの宇宙船で帰還させ、スターライナーは無人で戻すことを決めた。