広島ヤンマー商事、カキ原料の供給開始

AI要約

広島ヤンマー商事が広島県産カキを使用した「パスカルかきエキス‐PP」を開発。特殊製法を活用し、健康食品やスポーツ領域への提案を進める。

カキエキス抽出後のむき身を再利用し、圧力酵素分解技術を活用して製造。DHAやEPAを豊富に含有し、タンパク質の低分子化を実現。

同社は持続可能な産業発展を目指し、中古艇の販売やカキ産業特化事業を展開している。

 広島ヤンマー商事は、広島県産カキを使用した「パスカルかきエキス‐PP」を開発した。「国産原料・特殊製法・アップサイクル」を差別化に、提案を進めていく。

 煮出し製法によるカキエキス抽出後のむき身(残渣)を使用し、広島県食品工業技術センターで確立された圧力酵素分解技術を活用して製造している。

 高圧、高温下で酵素反応を促進させ、カキを分解させた後にパウダー化。ペプチドや亜鉛、鉄を高含有するほか、100g当たりにDHAを1330ミリグラム、EPAを1980ミリグラム含有する。また、約90%が分子領域3000未満で、タンパク質の低分子化を実現した。

 同社では、健康食品用途として、「バリン・ロイシン・イソロイシン含量も多いことから、スポーツ領域への提案も進めていきたい」としている。

 同社は1946年に設立、中古艇の販売・買取・船舶修理事業に加え、カキ産業に特化した事業を展開。海洋資源の再利用に取り組み、持続可能な産業発展を目指す。