MSCジャパン・アワードにイオン、ニッスイ、日本マクドナルド MSC認証普及に貢献

AI要約

MSCジャパンは8月21日、MSC認証水産物の普及に貢献した事業者を表彰する「MSCジャパン・アワード2024」の授賞式を開いた。

MSCは持続可能で適切に管理された漁業の普及に取り組む非営利団体で、日本では小売り部門にイオン、メーカー部門にニッスイ、フードサービス部門に日本マクドナルドが選ばれた。

漁業認証やCoC認証などを通じて持続可能な漁業の普及を推進し、2023年度に国内で販売されたMSCラベル付き製品の重量は約2万tになる見込み。

MSCジャパン・アワードにイオン、ニッスイ、日本マクドナルド MSC認証普及に貢献

持続可能な漁業の認証制度を管理するMSCジャパンは8月21日、MSC認証水産物の普及に貢献した事業者を表彰する「MSCジャパン・アワード2024」の授賞式を開いた。国内では初開催で、小売り部門にイオン、メーカー部門にニッスイ、フードサービス部門に日本マクドナルドがそれぞれ選ばれた。

MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)は、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に務める非営利団体。1997年にロンドンで設立された。MSCジャパンは2007年に設立され、MSC認証やMSC「海のエコラベル」付き水産物の普及に取り組んでいる。

MSC認証には、環境に配慮し適切に管理された持続可能な天然漁業に対する「漁業認証」と、認証された水産物が非認証水産物と混ざることを防ぐための「CoC(Chain of Custody)認証」の二つがある。

国内で漁業認証を取得した事例はマグロ・カツオを中心に13件、CoC認証を取得した事業者は約380にのぼる。2023年度に国内で販売されたMSC「海のエコラベル」付きの消費者向け製品の重量は約2万tになるという。

今回、初開催となったアワードでは、小売り、メーカー、フードサービスの3部門それぞれについて、2023年度に消費者向けラベル付き製品の販売重量が最も多かった事業者を選定。8月21~23日に東京ビッグサイトで開かれた「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」の中で授賞式を開き、3社の代表者にトロフィーが手渡された。

授賞に先立って、MSCアジア太平洋地域ディレクターのパトリック・カレオ氏は次のように述べた。

「漁業大国であり、世界最大の水産物市場の一つである日本には、将来に向けて水産資源を確保し、海洋生物多様性の保護を強化する重大な責任がある。MSC認証漁業から製品を調達し、MSCラベルを使用する企業は持続可能性を実証した漁業を応援し、海の健全性を守る方法を消費者に提供している。アワードは、日本の多くの企業に持続可能な認証製品の調達を促すきっかけになるだろう」