三井住友FGやJTまでもがストップ安の悪夢!株価の大暴落に懲りた人が検討すべきは分散投資?安定性が魅力の「債券」をイチから解説します

AI要約

8月5日の日経平均株価は終値ベースで前日比4451円安となり、歴史的なブラックマンデーの3836円安を超えました。

個人投資家にとって分散投資と質への逃避が重要であり、債券投資が注目されています。

新発債や円貨建ての債券は個人投資家にも手軽に取り組める銘柄であり、信用力や利率などを考慮する必要があります。

三井住友FGやJTまでもがストップ安の悪夢!株価の大暴落に懲りた人が検討すべきは分散投資?安定性が魅力の「債券」をイチから解説します

8月5日の日経平均株価は終値ベースで前日比4451円安となり、1987年10月に記録したブラックマンデーの3836円安を超えました。三井住友フィナンシャルグループやJTなど、配当利回りが高く、個人投資家から絶大な人気を誇る超優良銘柄ですらストップ安の憂き目にあいました。投資の世界に「絶対大丈夫」などないことが証明された、まさに歴史的な一日でした。

株価の乱高下に一喜一憂し、資産価値の変動リスクを抑える必要性を痛感している個人投資家は多いのではないでしょうか。こうした機会にぜひ考えたいのが「分散投資」と「質への逃避」です。

分散投資とは、文字通り一つの投資先ではなく、複数の異なる資産に投資を行うことや一括ではなく複数回に分けて金融商品を購入することを指します。どのように分散させるかは、株式や債券・リートなど資産の特性、国や通貨、銘柄やセクターなど、さまざまな観点から可能です。

本記事では「株式や債券・リートなど資産の特性」の観点からの分散投資をみていきます。

また、足元のように株式や為替市場が大きく上下に変動し、先行きが見通しにくい環境下では、運用資産を相対的にリスクが低く、流動性の高い資産に移す動きが強まります。こうした動きを「質への逃避」といい、長期で安定した資産形成を考える際には、有効な手立ての一つといえます。

「分散投資」と「質への逃避」の観点から、金融商品のなかでもリスクが低く、株式とは反対の値動きをするとされている「債券」に注目してみましょう。

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一口に債券投資といってもさまざまな種類や手法があります。投資信託やETFに組み込まれた債券に投資する方法もありますが、今回は債券の現物についてみていきます。さらに、債券のなかでも個人投資家が購入しやすい、新規発行かつ円貨建ての債券について解説します。

この記事で紹介する債券の特徴

 ・現物

 ・新発債

 ・円貨建て債

新発債の場合、国や地方公共団体、企業(債券では発行体といいます)が発行する債券を購入すると、発行時に決められた利率に基づいた利息を受け取ることができます(利息には20.315%の税金がかかります)。その後、満期を迎えるタイミングに債券の額面金額が払い戻されます。

個人で購入できる円貨建ての主な債券は以下の通りです。なお、債券では発行体がもつ元利金の支払い能力や財務の健全性などの「信用力」に基づいて利率が決定されます。信用力が高いほど利率は低く抑えられ、低いほど利率は高くプライシングされるようになっています。また、満期までの年限が長くなるほど利率は高くなります。

 ・個人向け国債

 ・地方債(住民参加型)

 ・社債(事業債)