独VW、次世代EVの投入を2030年代初頭に延期=関係筋

AI要約

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲンは次世代電気自動車プロジェクト「トリニティ」の新型SUV「ID.4」の投入を2030年代初頭に延期した。

トリニティプロジェクトでは新しいプラットフォーム「SSP」を使用する予定だったが、2026年に投入予定だったEVが延期となる。

空白期間を埋めるため、VWは既存のMEBプラットフォームの新バージョンを構築し2026年に別のID.4を発売予定。

[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は次世代電気自動車(EV)プロジェクト「トリニティ」の下で開発する新型SUV(スポーツタイプ多目的車)「ID.4」の投入を2030年代初頭に延期した。遅れているプログラムを考慮して全体の計画を見直した。事情に詳しい関係者が12日、明らかにした。

VWは当初、トリニティプロジェクトの下で新型ID.4を発表し、追って別のSUVを投入する予定だった。同プロジェクトではEV用に統合された新しいプラットフォーム「SSP(スケーラブル・システム・プラットフォーム)」を使用する。

トリニティプロジェクトでは当初、2026年にEVを投入する予定だったが、オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)がソフトウエア子会社カリアドにおけるソフトウエアの問題を理由に延期した。

延期により生じた空白期間を埋めるために、VWは既存のMEBプラットフォームの新バージョンを構築しており、これに基づいて2026年に別のID.4を発売する予定。

独紙ハンデルスブラットは12日、VWはEVの需要低迷とコスト圧縮の必要性から新型車の発売を延期すると報じた。