333馬力のホットハッチ 新型VW「ゴルフR」受注開始、欧州では約800万円から

AI要約

フォルクスワーゲン・ゴルフRのマイナーチェンジの受注が欧州で始まり、価格が改良前よりも安くなった。

エンジンのパワーアップやレスポンスの向上、インテリアのデジタル化などのアップグレードが施され、新機能も追加された。

限定モデルやステーションワゴン版もあり、納車は10月から開始予定。

333馬力のホットハッチ 新型VW「ゴルフR」受注開始、欧州では約800万円から

マイナーチェンジしたフォルクスワーゲン・ゴルフRの受注が欧州で始まった。右ハンドルの英国価格は4万3320ポンド(約805万円)からとなっている。

パワーアップとデジタルインターフェースの大幅なアップグレードを実施したが、改良前よりも990ポンド(約18万円)安くなった。

2.0L 4気筒ターボエンジン「EA888 Evo4」は最高出力320psから333psにパワーアップし、最大トルクは42.8kg-mを発生。これにより0-100km/h加速タイムは0.1秒短縮され4.6秒となった。

パワーアップに加えて、エンジンのレスポンスは従来よりもシャープになったという。制御ソフトウェアにも手が加えられており、コンフォートモードでは変速のタイミングを100rpm遅らせた。また、エグゾースト・システムも改良し、2500rpmあたりから心地よい排気音を発生するという。

駆動方式は従来通り四輪駆動で、トランスミッションは7速DSGを採用した。

インテリアも大きく変わり、ほぼ全面的にデジタル化された。12.9インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが標準装備され、上下にショートカットバーが備わる。

その下には、タッチセンサー式のスライダー(エアコン調整用)がバックライトで照らされるようになり、改良前のゴルフ8に対する顧客からのフィードバックに対応した。10.2インチのデジタルメータースクリーンには、モータースポーツにインスパイアされたレブカウンターが表示される。

オプションのパフォーマンス・パッケージ装着車には、GPSベースのラップタイマー、Gフォースメーター、四輪へのトルク配分を表示するビジュアライザーも装備される。

さらに、ゴルフRの限定モデルとして「ブラック・エディション」が設定されている。その名の通りエクステリアの一部がブラックアウトされ、パフォーマンス・パッケージ、19インチ・アルミホイール、大型のルーフマウントスポイラーが付属する。英国価格は4万4570ポンド(約825万円)から。

一方、ステーションワゴンのゴルフRエステート(ヴァリアント)の英国価格は4万4685ポンド(約830万円)からで、改良前より1870ポンド(約35万円)安くなっている。0-100km/h加速は4.8秒とされる。

納車は10月から開始される予定だ。

フォルクスワーゲンの高性能車を手掛けるR部門は以前、2030年までにフル電動化すると宣言していた。また、第9世代の次期ゴルフは2028年頃に電気自動車(EV)のみで登場する見通しである。